2019年5月30日木曜日

平城京の食事

20180428

 われわれは天平うまし館で昼ご飯を食べたが、平城京の人はどのようなものを食べていたのだろうか。このようなことを知るには朱雀門前広場を横切った東にある『天平いざない館』を見学するとよい。前のブログでこの時代の衣服を取り上げたが、あれもこの『天平いざない館』で撮影したものである。建物に『天平いざない館』というような名前がついているがこれは平城宮博物館といってよいもの。小学生にでもわかるようにビジュアル展示がメインで易しく解説している。

 下は下級官吏の食べ物、右の白酒のように見えるのは「糟湯酒」、山上憶良の貧窮問答歌に出てくる粗製の酒である。あとカブの漬物、キュウリ、動物性蛋白質のものとしてはアメゴの焼いたものが二匹ついている。魚の横の蓋つき皿の汁物だが何の汁かよくわからない。もしかすると醤(ひしお)かもしれない。真ん中の小皿の白いものは調味料の塩である。われわれがうまし館で食べた昼飯に比べるとずいぶん粗末だが、これでも当時の基準からすれば良いもの、庶民はもっと貧しい食事だった。


 下は、上級官吏つまり貴族の食べ物、いろどり、種類の多さ、上に比べると豪華な食事ですね。


 下の動画は平城宮の中、宮殿の食事や生活のようすです。これは大極殿近くの博物館で撮影しました。

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