2011年11月3日木曜日

湯けむり旅情その6 後生掛温泉

 車の旅行である。田沢湖から北上し八幡平アスピーデラインを西側から車で入った。5月の終わりころで、東北でも平地は新緑の頃を迎えていたが八幡平の麓はまだ冬木立であった。

 その日泊まるところは予定していなかった。アスピーデラインを走っていると岩山でところどころ蒸気が吹き出ている場所があった。いわゆる温泉の地獄場とでもいうのだろうか。
 そのごつごつした岩山の比較的平坦になった河原のようなとことに粗末な小屋が幾棟も建っている。
 近くの駐車場に車を停め、歩いてその場所に行く。幾棟かが集まり集落のようになった場所の手前に表示が出ていた。

 『後生掛温泉・オンドル小屋』

 興味が湧いて誰もいない小屋をちょっと覗いてみた。一面一間の床のない土間で、ムシロが敷き詰められている。土間に如かれたそのムシロを触ると温かい。そりゃそうだろう、周りの河原のような岩場はいたるところから蒸気が吹き出ている。

 管理小屋のようなところへ行き、聞くと、このオンドル小屋は、蒸し風呂湯治に客が何泊も利用するそうである。
 効能書きも出ているが、心臓・腎臓の急性病以外はほとんど万病に効くそうである。湯治客で連泊が多いが観光客で一泊で利用する人もいるという。
 簡単な夜具以外何もなく自炊である。そのかわり一泊1000円もしなかったと思う。というものすぐその場で一泊することを決め、金を払った。

 今までお湯に浸かる温泉は入ったが、こんなオンドル小屋で蒸されるのは初めてだったので、興味が湧き体験することにしたのである。それに今夜泊まるところも決まっていなかったし、ちょうどよかったのである、

 夜、東北の高地だから外は冷えたはずだか、ムシロのごろ寝はぽかぽかとあたたかく気持ちよかったのを覚えている。
 翌朝は八幡平へ登り残雪の中を歩いたが、オンドル小屋に泊まった効果か寒さは感じなかった。風呂上がりの爽快さが一日続いているようだった。 もっと詳しくは下記クリック
http://muffin-net.com/cgi-bin/diary/RegistConfirm.cgi?CT=18&RN=00008

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

オンドル小屋の蒸し風呂湯治試したいです。病気で死にそうになる前に行こうかな、しかしちょっと遠いです。近くにないのかな、こんな施設!誰か作ってちょうだい(^o^)/
 やまさんの髭、神がかり的ですね、私も生やしたいな~、髭は大切な感覚器官みたいですので、ないと感性がすぐれませんです。だのに毎日そるのもばかげてるし、来月位にこっそり伸ばそうかな(-_-)!(^^)!

yamasan さんのコメント...

年代が書かれていませんが、昭和が終わった翌年くらいですからもう20数年前です。

 東北の山の方は寒いし、産業もあまりありませんが、いい温泉がたくさんあります。年老いて住むには毎日天然かけ流しの温泉やこのような蒸し風呂がある地方がいいですね。そうするとこの辺りはぴったりです。

 温泉の多い別府、湯布院でもいいな。食べさせてもらえるだけの給料でいいから、温泉の罐焚きにでもなって、毎日温泉に浸かり、一生の最期を過ごせたらいいなと思います。

 でも夢ですね。このようにブログで「湯けむり旅情」だの「心の旅」だの言って、過去に浸ったり、妄想のたわごとを言うのが関の山というとこですかね。

 名湯の素入りの箱から無作為に引っ張り出したら、今夜は「嬉野温泉」になりました。さっそくふりかけ入ります。

てるゆき さんのコメント...

あったかそうですね。行ってみたいですね。東北の人は西の人より人もいいし、いいですね。

yamasan さんのコメント...

>>てるさんへ
私より若いし、まだまだこれから十分楽しめますよ。思い出話でなく自分でこれからいい体験ができます。
 あ、近場にいい温泉があったら教えてください。