徳島城下に上陸した遍路は第一泊目は新町橋より歩いて5~10分ほどの大滝山持明院(真言宗)の寺院の宿坊に泊まった。
持明院は寺町でも最大級の寺院で眉山山麓に広大な敷地を有している。下の絵図で眉山中腹に三重塔があるがこの周りすべて持明院である。歩いた道筋を赤線で示している。
持明院境内をもっと詳しく書いた絵図が次の図である。城下町の多くの場所から眺められるシンボリックな建物は右上部にある三重塔である。他にこの寺の山号の由来となった滝が中心部に流れている。この滝は今もあり、今はその滝の下が茶屋になっていて『滝の焼き餅』名物となっている。
他に境内には藩の殿様や重臣をもてなす客殿や庭園もあった。しかし他国の遍路を泊めるのは遍路向けの粗末な宿坊であった。
この持明院は明治になって規模も縮小し、また戦災で焼けるなどして今は廃寺となっている。このシンボル的な建物三重塔は昭和の初めまでは存在した。古い写真からその様子をご覧ください。
明治になっての持明院全景、三重の塔が見える。一枚目の江戸時代の絵図と見比べると良く似ている。
三重の塔の写真
現代において、この遍路の歩いた道筋、持明院の跡地がどうなっているか、実際に私が歩いてみました。
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