2019年5月30日木曜日

白鷺城・先日の旅行シリーズ最終回

20180430

 城は白い!ダジャレでなく、なぜか白い城はきれいに見える。日本の城は白壁などで外装されることが多いため、白い色は城の景観を彩る主要な要素である。それに瓦の灰色、石垣のくすんだ灰、淡青などの数色で構成されている。

 今に残るいくつかの城の中で姫路城はとりわけ白い色が目立つ。その姫路城はそびえ立つ天守と周りに配置されている幾つかの小天守や櫓、銃狭間のある白い築地塀とあいまって下から眺めると大きな白い鳥が羽を広げたように見えるところから、別名、白鷺城の名を冠されている。

 特に去年終わった平成の大修理を経て、ますます白い色が際立ったように見える。それを見てある人は「これじゃ白鷺城じゃなくて、シロスギ城じゃ」と面白いことを言っていた。しかしこれは平成の修理で無理に白くしたのではなく、実は創建当時の景観に戻った姿がこれなのだ。つまり忠実に修理して元に戻ったということだ。

 なぜこんなに姫路城は他の城と比べて白っぽく見えるのか、今回(4月22日)天守に上って天守の瓦屋根を見て納得した。下の写真は天守から見た屋根瓦であるが、瓦は薄灰色であるが新しいため光を反射するのに加え、瓦を繋ぎ固定している漆喰が幅広く多量に使われているため、屋根瓦全体が白っぽく見えているのである。


 白っぽい城は美しいといったが、これは日本だけでなく欧州の最も美しい城と言われているノイシュヴァンシュタイン城も白壁が際立ち、それに瓦や石垣の灰色や淡青色が配されているのも姫路城と同じである。この城は行ったことがなく写真で見て鑑賞するだけだが、37年前ロアール川城めぐりに行ったときに見たシャンボール城もご覧のようにやはり同じような色の組み合わせで白っぽく見える。

 シャンボール城を背景に写真を撮る約40年前の私。


 白鷺城(姫路城)動画(以下、4月22日撮影)


 大天守閣の最上階からの眺め


 

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