平城宮跡を延々歩いて朱雀門までたどり着いたころにはおなかがペコペコになっていた。どこかで食事がしたい。朱雀門からちょっと南へ行ったところに『天平うまし館』がある。ここは3月の末にできたばかりだ。ここで食事ができるとのこと。しかし、おそらく超満員なんじゃないかな、と思いつつ入ってみると、意外や意外!食堂のスタッフが廊下に出て、『お昼のランチがございますがいかがですか』と客引をしている。つまり、それだけ客が少ないということだ。喜んで入る。確かに空席が目立つ。しかし天気の良い土曜日、午後一時に近い時刻でこんな入りってどうよ?
開店してまだ一か月だからみんなに知られていないのか。そんなこともあるまい、考えると、この平城宮跡を散策する人がそもそも少ないのだ(洪水のような人波の奈良公園などと比べると、見学には天国だ)。だからこの食事処の『天平うまし館』にも空席があるのだろう。
ランチはメインを選び、あとサラダや「おばんざい」はセルフの食べ放題、私はメインディッシュに白身魚を選び相方はポークを選んだ。コーヒー付きで1500円前後、自分のお腹の状況に合わせて量を加減できる。空腹だったので少し多めにセルフの食材をとった。
この「天平うまし館」の中は食堂のほか喫茶室、休息しながら備え付けの本が読めるホールなどがある。南出口は前のブログに紹介した遣唐使船に通じていて、ホールの出口に近いあたりには遣唐使船で運んだもの、大陸から持ち帰ったものなどが展示されていた。実物展示の左が我が国から運んだもので楮や繭から取った真綿・糸などの原料が主である。右が唐からもたらされたもので壺があり上蓋の字が読みにくいが、伽羅(香料)、大黄(薬)と書いてある。ほか巻物(当時の本)などがある)
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