2019年5月29日水曜日

五輪の塔

20170726

 丈六寺の墓地には江戸時代の上級武士の墓がたくさんある。直方形の墓ではなくこのような五輪の塔だ。五個の石を積んであるが、そのそれぞれは特徴のある形をしている。この形それぞれは意味があるのだが、この丈六寺の五輪の塔はその一つ一つに一文字の意味が書いてあるのでわかりやすい。

 下から、地、水、火、風、空、となっている。モラエスさんはこれについて自分なりの解釈をしている。次のブログはこのことについて書こう。

 ところで死んだら、あなた、墓に入りますか?今現に家族墓があるから、入る?家族墓があるのに、墓に入らないのも抵抗ある?墓ってそもそも仏教にはないそうだよ。日本人の古来からある先祖崇拝、仏教とミックスして墓が出来たんじゃないかな。だから子孫があって、父ちゃんや爺ちゃんの墓がいるっちいやあ、作りゃぁええが、子のない人は別に墓なんかいらないんじゃないかな。墓だって石でできてるが、しょせん木とかわらない物質、なが~くたてば朽ちるよ。子孫が続いたってそのうちたくさんの先祖に紛れて消えてしまうわな。

 この五輪の塔、地、水、火、風とだんだんに形ある物質的なものから、無定、無形へとだんだんに物、形が薄れていき、最後は「空」になるって、なんか深遠だな。五輪の塔は墓なのに、墓なんか作っても最後は「空」でっせ、ってさとしてるんじゃないかな。モラエスさんそんなとこはどう考えたんやろ?

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