深川の富岡八幡宮から日本橋方面に向かって歩くと隅田川を渡らなければならない。現在隅田川には多くの橋が架かっているが永代橋を渡るのが一番近道だ。
江戸時代には隅田川(大川)には4本しか橋は架かっていなかったが、この永代橋は江戸の元禄時代からあったその4本の橋の一つである。江戸時代の橋はみんな木造であり、風水害の影響を受けやすく修理補修に常に注意をしなければならなかった。しかし莫大な費用がかかるため容易に全面改修とはならなかった。小手先だけの補修が多く、そのためだろうか、とうとう大事故が起こってしまう。
歴史に残る大事故、『永代橋崩落事故』である。
文化4年(1807)8月19日に起った「永代橋崩落事故」は死者、行方不明者あわせて1000人を越える日本史上最悪の落橋事故でした。当日は、深川八幡祭りが行われていたため、多くの見物客がこの永代橋に殺到。重さに耐えきれなくなった橋が崩落したのです。
下はその事故を描いた江戸時代の絵です。
永代橋を渡ってすぐ右折すると日本橋川が隅田川に流れ込んでいます。そこに架かる橋の上で、振り返り永代橋を撮りました。今は永代橋は鉄でできたアーチ橋になっていて崩れる心配はまずありません。
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