平均年齢が「古希」のジジババのための楽しい中国語講座の三回目が昨日あった。参加者のほとんどは加齢による難聴をかかえ、そしておそらく脳の軟化か硬化かはしらんが舌が思うように回らない者たちである。老师・ laǒ shī・先生も一回目、二回目の講義は一般人(つまり頭も舌も柔らかい若い人)向きのけっこう速い進め方であったが、実態を見るととてもそんな進度ではジジババは付いていきひぃんどころか息切れして耳、舌ばっかじゃなく体の全機能が突然死する可能性に気が付いた。
「こりゃ、いかん!」
つぅ~わけで ♪~チィチィパッパ、チィパッパ、雀のガッコの先生わ~♪のように、はじめから発音のやり直し、進度もうんと遅くなった。
ドびつこいくらいに繰り返し繰り返し、四声と母音、複母音、子音の発音を20人全員が発声練習、おかげでずいぶん、中国語らしく(正確さはわかんなぃ!)響くようになった。
発音の中でもとくに難しいのは
「儿」 漢字ではこう書くが発音は 「r」、rè そり舌をヒョイと後ろの喉のほうに巻きながら喉のを響かせる。
「なんのこっちゃわからん!」
それでもなんとか先生の真似をしながらやってみる。20人全員一人ずつ当てられて発音するが、なんと!ワイが聴いても20人一人ひとりみんなちゃぁう音に聴こえる。つまりほとんどが間違ぉとる可能性が高い。
そり舌で発音するこの音も難しい。
「zhō・chá」
「口中の上の歯茎裏に舌の先を突っかい棒のようにあて音をだします。前者のzhōは息の弱い無気音、後者のcháは息の強い有気音ですからね、息を心持吹くように!」
とかの説明でやってみるが、普段使わない動きと形に無理にベェロ(舌)をしようとしたため、練習すればするほどベェロがちゃぁう動きをはじめて、次第に似ても似つかん音が出る者、無理強いしすぎてベェロがビクビクっと痙攣して気絶寸前のウゥゥゥ~、アァァァ~などの警告声を響かせる者等続出!
しかし、 有気音だからプフォ~と心持息を強く、というのだけはみんな忠実に守り、あっちでもこっちでも、息の吹かしあい、とっしょりだから息だけでなく、唾気もビチョビチョとんでくるし、熟年の口中は香り高い、やがて、教室中に、ドブのような匂い充満してきた。
前半は発音練習、そして後半は中国語の挨拶の定型フレーズの発話練習、こっちは具体性があり、そのためかワイが聴いていても上手に真似ができてる人がかなりいた。来週も楽しみだ。
那么各位是再见(nà mo gè weì shì zaì jiàn)(それでは皆さんさようなら)
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