2012年5月5日土曜日

竜門


 今日は5月5日、こどもの日だが、昔でいえば『端午の節句』、男の子の健やかな成長を願い祝う日だ。

 上のシラサギ大橋でもこいのぼりが上がっているが、ところでなんで「鯉」なのか。めでたい、あるいは縁起のよい動物ならもっと他にもいそうであるが、鯉である。
 さて、これからなぜ鯉なのか、昔から言われている謂れをこれから説明しますが、実は最近、そんな古臭い陳腐な説でなく超モダンな『やまさん説』を唱え始めましたのでそれからお聞き下さい。

 「人生なにが楽しいって、大きくなって素晴らしい恋をすることです。そこで子どものうちから、こいのぼり、をあげて、空高く舞う「こい」に「恋」をかけているわけです。」

 「ええか!ボンよ、父ちゃんや母ちゃんは満足な恋が出来んで、なんとはなしに破(わ)れ鍋に閉じ蓋っちゅう感じで引っ付いてしもたけど、ボンは、大きな恋をしいやぁ~」

 という説ですけどどうでしょうか。

 顰蹙を買いそうな説はこれくらいにして、昔から言われているホンマもんの説を紹介します。

 鯉は出世魚です。それもただことない高い地位に出世するのです。もちろん努力あってのことですが。
 鯉は成長とともにドンドン上流に登って行きます。しかし流れに逆らう旅は楽なものではありません。流れはきつくなり、おまけに最初は小滝、しかしだんだん大滝という関門もあります。その滝を苦労して登るわけです。そして滝を百も登ったころ、最後の大関門、竜門の滝があります。
 その滝を苦労して登ると・・・・・
 たちまち、あ~ら不思議!鯉は龍になります。(だからこの最後の竜門の滝の関門は『登竜門』といいます)
 ただの鯉が龍になるんじゃから大した出世だ。なるほど、鯉のぼりをあげて、あやかろうとする願いもわかる。

 しかし、私は伝説の鯉よりも現実の魚でもっと素晴らしく大それた魚を見つけました。こちらの方が鯉より子供の成長の願いを託するのがいいような気がします。

 その魚は「エウステノプテロン」。といっても、なんじゃ、それ!しらんわ。ですよね。この魚、古生代の魚で初めて陸に上がり肺呼吸をし、肉質の鰭(これが手足に進化するんだけど)で陸を、といっても水辺の近くだけど、ペタシ、ペタシと歩いたのです。

 これは実はすごいことなんです。進化のステップとしては最大のものであったと思っています。猿人の二足歩行などよりはるかに大変なことなんです。
 信じられないくらい驚異です。なんせ、環境の全く違う異質の世界で、呼吸法からして違うし、浮力のない陸は体を重力から支えて動く、つまり「歩く」という行為をしなければなりません。

 「よ~まぁ~、このエウステノプテロンちゃん、水から陸へ、第一歩を踏み出しましたなぁ~、並大抵の努力やおまへんでぇ~、その精神力にも感服しまっさぁ」

 「ええでっか!皆さん、この一歩がやがて人類につながるんでっせ、すごいことですなぁ~」

 そこでやまさんの考えた別バージョンのぼり
 坊ちゃんのために、この涙ぐましい努力の進化魚エウステノプテロンをのぼりとして作りました。霊験・ご利益はこっちが大きいと思いますよ。

2 件のコメント:

しんさま さんのコメント...

「エウステノプテロンのぼり」どう見てもキモイですね!こいつが我々の祖先ですか?昨日の架空の動物の方がかわいくていいな~。しかし、鯉から龍に変化するとは知りませんでした。鯉はこのまえ蕎麦どころ「庵」の小さな池に80cm位のが5匹くらいいて圧巻でした。狭いのでそろそろ龍になるかな。
 ところで、エウステノプテロンさん陸に上がって何が楽しかったんでしょうね・(^.^)

yamasan さんのコメント...

実は動物が上陸したのは、脊椎動物より節足動物が早かったのです。今のサソリの仲間みたいです。しかし、これは呼吸方法も違うし、多くの節足肢で「歩く」のではなく「這う」でした。

 陸上動物は脊椎動物系統と節足動物系統と二大生物が同時並行で進化してきました。しかし、今のところは万物の霊長を生んだ脊椎動物系統が買っていますね。

 エウステノプテロンさんが努力して陸に上がってくれたおかげですね。

 「ヒトは昔魚だった」というフレーズ、どっかで聞いたなぁ、
 ちなみにワイの星座は魚です。