2012年5月15日火曜日

小史学習ノート 20ページ


 80年代に登場したビデオクリップは、たちまち世界を席巻しました。ロックの新しいプロモーション手段であるビデオクリップは、これまでの音楽へのアプローチの仕方を変えただけでなく、アーティストやレコード会社のあり方をも左右するようになりました。
 巧みで魅惑的なイメージ(映像)により、曲そのものは二の次となります(視覚が聴覚にまさるのは知覚の原則です)
 それまでにもロックはイメージを無視してきたわけではありませんが、この80年代以降、魅力的な顔立ちや身体つきが不可欠となりました。
 しばしば、効果的なビデオクリップが製作されたおかげで取り立てて才能のないアーティストが注目を浴びたり、逆に、プロモーションのためすぐれた歌手が俳優の真似事を強いられることもありました。

 ビデオクリップはテレビとともに育った若者を強力に惹き付けました。彼らはビデオクリップのメッセージを瞬時にキャッチできるのです。

MTV           
 ビデオクリップの成功に欠かせないのがMTVテレビでした。81年、当時28歳であったロバート・ピットマンという若者によって開局されたMTVは、一日24時間ビデオクリップばかりを流し続ける最初の放送局となりました。
 MTVはアメリカの若者にとって重要な音楽の拠点となるのです。デュラン・デュランやスパンダー・バレーといったアーティストを世に出したのも、MTVでした。(この2人については次回、曲を紹介します)


ボヘミアン・ラプソディー    
 ビデオと音楽を結びつけることで並外れた経済的パワーが発揮できると最初に予見されたのは、クイーンが自分たちの歌『ボヘミアン・ラプソディー』に添える映像をBBCに送った75年のことです。映像が放映されると間もなく、このアルバムはランキングの上位に躍り出ました。
 参考曲、下クリック
『ボヘミアン・ラプソディー』

スリラー   
 曲のプロモーションにおけるビデオクリップの圧倒的な威力が証明されたのは、マイケル・ジャクソンの『スリラー』でした。世界中に物凄いインパクトを与えました。なにせ、翌年の日本の田舎の盆踊り大会でスリラーのゾンビ踊りをするものが若者だけでなく爺ちゃん婆ちゃんにも続出したくらいですから。
 参考曲、下クリック
『スリラー』

マドンナ
 80年代のダンスミュージックの女神ともいえる存在で、歌手、ダンサー、女優といった才能を売り込むためにマドンナは巧みにビデオクリップを利用しました。
 参考曲、下クリック
マドンナ『Like A Virgin』

 

 ビデオクリップ独特の淡い色彩で素早く移り変わる断片的な映像は、映画にも影響を与えた。83年の『フラッシュダンス』は、そのよい例であろう。

参考曲、下クリック
『フラッシュダンス』

4 件のコメント:

しんさま さんのコメント...

MTV はよく見てました。
寮の六畳一間にコンポ組んで、ボディソニックのリクライニング・チェアーで楽しんでいました。もちろん夜はヘッドフォンですが、その方が、臨場感があり、サラウンドも効いて異次元トリップしてました。最近は聞かんな~、いかんな~、大切なものを忘れていたような気がします。(^^;)))

yamasan さんのコメント...

MTVなんて最近まで知りませんでした。情報過疎地に住んでたからかな。でも、スリラーのビデオクリップは早いうちに見て驚きました。30代前半じゃなかったかな。いろいろな意味で目から鱗が・・という驚きでした。

WHOchan さんのコメント...

デュラン・デュランの回、楽しみです。ニューロマンティックというムーブメントを起こしたグループで自分は中学の頃もっとよく聴いたミュージシャンです。

yamasan さんのコメント...

>>MOTOさんへ

 この学習ノートをとるまでデュラン・デュランは知りませんでした。ヨウツベを貼り付けながら聴きましたが、わたしが聴いてもいい曲だなと思います。
 ニューロマンティックというムーブメントがあるんですね。まだまだ知らない勉強できていないことが多くあります。