2019年6月2日日曜日

神楽について

20181105

 誘われて広島神楽を見たがさほど興味はなかった。広島神楽などあまり聞いたことがなかったためもあるがそれ以上に神楽といえば今まで見たのは一回きり、それも12年も前、宮崎県の高千穂峡へ行ったとき高千穂神社の神楽殿で夜神楽を見ただけである。その時の印象が強かった。神楽とはこんなものだと刷り込まれていた。そしてあらかじめパンフなどをみると、かなり様式も演目も違う広島神楽である。特別に見たいという欲求もわかなかった。しかし、友人によれば全国的にも有名であるとのこと、公演のある夜は県内外からたくさんの人が見に来るとのことだった。見れば、私でも面白いと思うに違いないという。

 下は昔見た高千穂夜神楽、日本神話にある天の岩戸にアマテラスが隠れ世が闇に閉ざされる、というのを主題としている。そういえば舞台上部のしめ飾りの御幣の白い紙が切り絵のようになっていたのをこの写真を見て思い出した。


 広島神楽は伴奏は伝統的な笛太鼓で神楽っぽい。


 しかし舞踊となると激しくくるくるまわり、また手にかざした扇も負けないくらいに回す。つま先立ちこそしないがまるで西洋のバレーのよう。モダンバレーに刺激を受けて最近になって新しく創作ダンスを取り入れているんじゃないかとも思ったが、古い神楽から影響を受けて出てきた中世の猿楽や田楽なども中国雑技団もかくやと思うほどアクロバッティックな動きをするから、昔からこのような激しい動きの伝統はあったのかもしれないと思いなおした。


 題はこの二つ


 どちらも武者が異形の鬼・妖怪の類を退治するというもの、下がその舞台
 
 山姥


 紅葉狩り


 徳島にもこのような神楽がないか調べてみた。しかし残念なことにわが県は人形浄瑠璃などは有名で農村歌舞伎の数などは全国で一二を争うほどだが、神楽はほとんどない。(巫女さんの神楽は有力神社ではやっている) ほとんどないっちゅうこつは0ではない。3つびゃぁ残っている。

 〇金丸八幡宮の宵宮神事(東みよし町中庄)
 〇有瀬神楽(西祖谷山村有瀬)
 〇天岩戸神楽(貞光町)

 貞光に岩戸神楽がある。名前から見て高千穂の夜神楽と似ていそうだ。ワイ、20代の時、貞光に3年も暮っしょたのに見てなかった残念!下の写真は東みよし町の金丸八幡宮の神楽、秋祭りの前夜(十月十四日)に行われる。もうすんどる!これも残念。

 

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