2019年6月1日土曜日

ワイんくは川の中

20180715

 よそはしらんが、わが町では歴史が進むにしたがって人々は低いところに住居を構える傾向がある。低湿地は水はけを良くし、洪水を防ぐため堤防を築き、あるいは埋め立てをしたり、盛り土をしたりして土地の乾燥化に努め居住空間を低地(川のほとり)にまで広げてきた。

 そのため川は狭まり、川の形もできるだけまっすぐになるように護岸工事をし、小河川なんかは暗渠になったり、埋め立てて地上から姿を消してしまったものもある。まあそれで人々の居住空間が広がり町が発展すれば万々歳なんだけど・・・

 自然は時としておぶけかえるほどの大雨を降らす。そうなるとあちらこちらから出水する。土手や排水路はそのような大雨を想定して作られているはずだが、もし想定している以上の大雨が降ったらどうなる。ノアの大洪水伝説のようになったら?旧約聖書の話は3000年も昔の話であるが、それって3000年に一度くらい起こるっちゅう昔の人の警告でないんか知らん、それが何のめぐりあわせか今年おこったらどないになる?川は加速度的に増水し堤防を越えてあふれてくる。太古の時代、わが町を縦横無尽に流れていた大昔の流路を思い出し、なぞるかのように流れる。

 わが町の学術報告書の地形の部にその太古の流路が記されていた。写真に撮ったがかなり見ずらいので太古の自然状態の川の流路を青の色鉛筆で彩色した。もし大洪水が起こりドバっと水が海に向かってダッシュするとすると、おそらくこのような太古の流路を走るはずである(流路は低地になっているからだ) これで見るとワイんくは完全に川の中である(赤丸)。


 今各地で数十年に一度の大雨で水害が起こり大勢の人が犠牲になっているが、ワイんくもこの通りである。大洪水が起こればワイも家も川に沈むことになる。他人ごとではない、いつか起こると覚悟しといたほうがいいだろう。

 考えてみればこんなおそろしげぇな川のそばに家はあるが悪ぃことばっかしじゃない。今日、2時過ぎいっちょ暑い時に駅から自転車で帰ったが、自転車で風を切って走っても熱風が吹き付け、自転車のハンドルを持つ腕がじりじり焼けるように熱い、ところが家に近づき江川のほとりまで来ると。急に涼しくなった。先日の大雨で今江川はたっぷりの清水が流れている。江川のほとりは日中でも涼しいのだ。寝苦しい夜でも窓を開ければ(防犯上好ましくないが)涼しく寝られるのである。

 いざとなりゃぁ、水没するんやから、これくらいのエエことがなかったら、ひっきゃわんわな。

 たっぷり流れる江川(川面を渡る風がすぅしいよ~)

 もう一つのわが町の水系河川、飯尾川、こちらも先日の雨でたっぷり流れている。


2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

新着から遡って拝見していますが、この記事以前は写真が破損しているようです。
「徳島市内の旧河川流路想像図」など大変興味深いので復旧してほしいです。

yamasan さんのコメント...

>>・・さんへ

 実はこのブログの記事は、タイトルの左下の数字にあるように2018年7月にヤフーに投稿したブログなのです。
 ところがヤフーブログが突然2019年いっぱいで廃絶になるとの急なお知らせで、急遽グーグルのブログにヤフーブログを全面コピーして移しました。(100近い記事でして大変でした)
 2019年12月でヤフーブログが廃絶したあと、コピーしたそのブログは現在のググルのブログで2021年の中頃まで見られたのですが、それ以後、なぜか本文と動画以外の写真は消えてしまいました。
 残念でならず、私もなんとか写真・地図が修復できないかと思っていますがサイバーの中から消えたようです。
 過去に撮った写真はDVDに焼き付けて半数は残っているのですが、無精のため整理せずに積んどくだけで、探すのが苦労ですが、もし探せればそちらから修復してみますが、ちょっといつかは分かりません。申し訳ないです。m(_ _)m