2011年9月3日土曜日

温泉宿の思い出

 台風の速度が極めて遅いため2日続けての大荒れの天気である。前川の水位もご覧のとおり。
 左が昨日、右が今日、道路すれすれまで水際が来ている。今夜も降れば冠水するかもしれない。
 









 体調も良くなく、気分も落ち込んでいるので、今日は昼からローマの湯へ行こうと考えていた。一昨日、昨日と2日続けて休みだったので今日は再開してるはずだが、台風で休みかもしれないと電話したら、留守電、たぶん今日もお休み。

 今夜も結局家の風呂に入った。

 それで今日も「思い出の温泉の旅日記」を書くことにした。

 当時、私は24歳、某所に勤めていた。大学を出て2年目、大学時代を通して金をかけた旅行などはしたことがなかった。酒もダメ、ギャンブルもしない、また異性に対しても奥手で、自分でいうのもなんだが極めて真面目であった。

 そしてその年の8月、初めて仕事場の職員と一緒に「職員慰安旅行」に参加した。3泊4日、山陰・隠岐の島の旅である。今だと全員参加で3泊4日の職員慰安旅行など計画するだけで顰蹙ものだが、まだ大正生まれの職員もいた時代で、このような大旅行になった。

 その旅行で初めて「温泉旅館」に泊まった。生まれて初めて泊まる温泉旅館。それも3泊のうち2泊も(1泊は隠岐の島の旅館)。皆生温泉と玉造温泉である。

 職場の中で当時私ともう一人の男が同じ歳で一番若かった。職員旅行、そして温泉旅館での宴会など経験がなかったので行く前から楽しくて2人で浮かれていたのを思い出す。
 いちばん若いというのでなぜか弁当の係りをやらされたが、そんなに難しいものではなく、3度ほど駅弁を買いに走る役である。

 一泊目は「玉造温泉」であった。ところが、初めての温泉旅館の大浴場というのでわくわくドキドキだったと思うのだが、なぜかどんな大浴場・湯船だったかもすっぽりと記憶が抜けて思い出せない。
 町並みはかすかに覚えている。夕方旅館について土産物屋を覗いたことやちょっと狭かった温泉横丁がおぼろげながら思い出す。

 昨日の漫画家の描いた紀行文のイラストの温泉横丁がこのおぼろな記憶に一致する。この紀行文から抜き出したイラストを下に貼り付けておく。こんなイメージの温泉街である。
 なぜ、大浴場や湯船はすっかり記憶から抜け落ち、温泉街もおぼろにしか思い出せないのか?実は、この後の宴会で強烈なインパクトのある体験があったため他の記憶体験が霞んでしまったのである。
 その時の様子をイメージ化したイラストに描いてみた。下手だけど我慢してください。
 なぜか幹事が(50歳ぐらいの当然おっさん)宴会の座敷に「ストリップダンサー」を呼んだのである。
 云っときますが参加職員の半数は女性ですよ。(あまり若くはなかった)

 温泉宿の各座敷に呼ばれていくのだろう。2人一組で一人は決して若くない踊子、もう一人は照明器具を持ったダンプ松本に似てた岩のような女、これが照明係兼BGMの係りだった。彼女らはフリーの仕事だろうか、もしかすると場末の流行らないストリップ劇場からの出張かもしれない。

 温泉宿の座敷での宴会・余興も初めてなのにいきなりのストリップショー。

 まず踊子がネグリジェのようなものを着て正面に立つや、電気が消え真っ暗に、次にピンクやら赤やらのスポットライトが踊子を浮かび上がらせ、踊りが始まった。

 普通、こういう時のダンスミュージックって、よく知られた「タブー」とかラテン系の音楽じゃありません?
 ところが、今でもよく覚えているがこの年ヒットした細川たかしの「心のこり」。
 なんで演歌なんだろ?それが温泉ストリップなんだろうか。

 この時まで私、ストリップショーって身に着けているモノは最後の一枚は取らないものと思っていました。ところがすっぽんぽんどころか、大股観音開き、びっくり仰天しました。当時は純情だったんですね。

 中年のおっさん組は見逃したら損とばかり、まじまじ見てましたが、私と同じ歳の2人は正直目のやり場に困ってました。じっと見るほどの勇気はなかったです。

 女性は目が泳ぐか、顔をそむけていましたが、みんな笑っていました。余興としてけっこう楽しんでたみたいです。

 古き良き時代だった昭和の温泉宿の思い出の一コマでした。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

 温泉宿のストリップですか、いいですねぇ。私は行ったことがないのでわからないのですが、さぞかし興奮するのでしょうね。(^_^.)それより、温泉卓球を堪能してみたいな~。
それにしても「玉造温泉」、すごい名前の温泉ですね。(^o^)/

yamasan さんのコメント...

 この時、なぜか私は丸坊主でした(どんな職場じゃ!)

 ショーが終わって引き上げるとき
 「ありがとうね」
 とかいって頭をつるっと撫でられたのを思い出しました。