2012年2月21日火曜日

最後のセーフティーネット


 朝のニュースでとても他人事とは思えない2件の話を聞いた。

 『親子3人が半年前に電気ガス水道が停められたアパートで餓死』
 『保険料未納で健康保険証が使えず、病院にかからなかったため全国で一年に67人が亡くなった』

 個々のケースにはいろいろ事情もあろう。例えば、生活保護受給の条件に満たない。あるいは何らかの条件で保険料免除にならないケースなど。
 しかし、いかようなことがあろうとも、社会(この場合、国や地方自治体)が忘れてはならないことがある。それは

 「緊急に人の生き死にがかかっている場合、どのような事情があろうともとりあえずその人の死を回避すること、時として強制してでも」

 世の中にはいらぬお世話、おせっかいといわれることもあろうが、上記の場合だけは、どうしてもやらねばならぬ必要最低限の社会の約束、契約といってもいいだろう。

 もしそれが守れぬなら、福祉国家だの憲法25条などは削除した方がいい。

 「めいめい勝手にやれ!」

 と憲法前文で謳えばいい。

 そのような方向に社会をもって行くのでなければ、どうかお願いしたい。

 『社会の最後のセーフティーネットが機能できるように尽くしてほしい。」

 想像力を働かしてほしい。食べたくても食べ物がない餓死、看取るもののない病死がいかに惨めかを。

2 件のコメント:

てるゆき さんのコメント...

埼玉の北区の件ですね。いくら不景気とはいえ、この時代に餓死するとは?

何か仕事を探せば埼玉ならあると思うんですが。

まあ、国も県もお金の使う所が間違っていると思いますが¨

長く続いてきた今の社会システムも変えないといけないかなと。
埼玉はよく行きましたが、北区て、どこの事なんだろう?大宮or浦和?

yamasan さんのコメント...

何らかの事情で(精神的なものも含めて)それらの人々は、公に要求する気力もない。その手段、あるいは能力もない、ことが考えられます。

 公からのアクティブな行動が必要ですね。ケースワーカーの充実が課題ですが・・・

 予算、人員が不足ですし、研修しなければ質もねぇ、ひどいケースワーカーだと助けにならないかも。