2011年7月17日日曜日

季節の話 もうすぐ土用の入りだが

 いよいよ夏真っ盛りの時期がやってきた。盛夏とほとんどイコールの言い方に「夏の土用」という言い方がある。
 夏の土用は18~19日間あり、今年は7月20日から立秋の前日の8月7日までである。この土用を過ぎれば暦上、あるいは歳時記の上でもう夏とは称せなくなる。だからこの期間を過ぎれば暑気のお見舞いの言葉は、

 「残暑云々、とか、初秋とはいえ・・・」

 という言い方になる。土用を過ぎれば、どんなに暑くても堂々と「秋」という言葉が使える。逆に「盛夏」は使えなくなる。

 ところで土用という言葉を冠した言葉を皆さんいくつ知っていますか?
 だれでも知っている言葉としては「土用の丑の日」というのがありますね。他にはなにかあったっけ?私はそれ以外は「土用波」と「土用干し」くらいしか思い当りません。

 この「土用」と「土用丑の日」に関し案外皆さん知らないことがあるので今日はその話をしたいと思います。

 まずその一、「土用丑の日は」ウナギを食べること日ということでTV,マスコミにとりあげられるから、その日が近づけば嫌でもわかる。今年は7月21日(木)である。
 今年は震災の影響で値上げしているとはいえその日はウナギ、特にかば焼きが大いに売れるに違いない。
 バレンタインデーはチョコレートが売れチョコレート屋さんが大いに儲かるように、これは「ウナギ屋」さんの戦略だったのではないかと疑ってしまうが、始まりは実はそのとおりだそうである。
 江戸期の平賀源内が売り上げが落ちるこの時期にウナギ屋さんに頼まれあみだした
 「土用の丑の日はウナギ」
 というキャッチコピに起源を求めている。

 そのことはけっこう知られており、これが案外みんなが知らないことではない。
 意外と知らないのは土用丑の日は
 「2回あるときもある」
 ということである。
 今年は実は2回ある。7月21日と8月2日である。1回しかない年もあり、去年は1回だった。

  これは土用の期間が19日あり、12支がその中で配列されると(土用の入りの日の12支はどれも平等に毎年違う干支がくる)、19÷12=1,583・・となり1~2回、年によって違ってくる。商の値から丑の日が2回ある年は、2年に1回より少し多いことになる。

 今年は2回あるからウナギ屋も2倍儲かるかというと、そういうことはない。1回目の丑の日が大きく取り上げられるし、12日後にくる第2の丑の日にそうもそうもウナギを食べられない。高価なこともあり、いくら2度あると知らされてもせいぜい1回だろう。

 ビンボ人のやまさんなんかは土用丑の日だといっても食べることもないし、普段も高価だから食べない。
 今年はサンマが豊漁なのでせいぜい「サンマの蒲焼」を秋口に食べるのが精いっぱいである。

 案外知られていないことのその2は、

 「土用」は夏のみでなく、春、秋、冬にも同じように18~19日あるということである。


 そもそもこの土用の「土」は中国の「五行思想」から来ている。
 木、火、土、金、水。の5つの要素で万物を説明しようという思想である。
 それを季節にも適用した。しかし季節は春夏秋冬、四季で4である。5要素とは合わない。

 「どうする?」

 昔も頭の良い人はいるもので、5要素のうち4要素を春夏秋冬に当て、残りの1要素は各季節が推移する季節の変わり目に四分割して当てたのである。この要素が「土」であったのである。だからこの「土」は春、夏、秋、冬の終わりに入ることになった。春の土用、秋の土用、冬の土用もあるのである。
 ちなみに「木」は春。「火」は夏、「金」は秋、「水」は冬となる。

 そうすると土用が18~19日あるのも簡単に計算で納得できる。
 365日を5要素で割ると73日、これが純粋の春夏秋冬の4つに割り振られ、残りは推移季節の分であるが、73を4で割ると18~19日となり計算が合う。

 夏の土用が有名であるが、決して夏のみでなく、春も、秋の土用もあるのである。

 五行思想の万物に対する適用は他にもあるが詳しくは

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E8%A1%8C%E6%80%9D%E6%83%B3

 をどうぞ。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

 「土用丑の日」ですか、意味を知らずに使ってました。土曜日の牛の日に、なんでウナギ食べるのかな?くらいで理解してましたが、人は意味も知らずに言葉を使えるものだとわかりびっくりしました。

「五行思想」も知りませんでした。
西洋の四大元素(火、水、土、空気)に、空の概念が加わったのがインドの五大(地、水、火、風、空)というのはわかるのですが、中国の五行(木、火、土、金、水)の分類はユニークですね。インドと中国、占星術にしても違いがありましたが、何故でしょうかね。そもそも空間構成要素である空(アカーシャ)を加えたインドが特異なのかすごいのか、どちらだろ~。でも、五行思想も奥が深そうで魅力的ですね。

yamasan さんのコメント...

 五行の木、火、土、金、水、は人にも適用します。

 マイケルと同じ年の生まれといってたからたぶん、
 「金」性ですね。

 興味があれば
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%99%BD%E9%87%91%E6%98%9F
 を見てください。

 ちなみに私は「木」性です。しんさまとは「相性」が極めて悪く
「相克」といいますが、しんさまの「金」性がわたしの「木」性に打ち勝つそうです。

 易者なんかは
 「金の斧が木を切り倒す。金は木に打ち勝つ」
 などと説明します。

 他の説明もいろいろあり、私のことで言うとあまり当たっているとは思えませんが
 五行思想とはこんなものか、という「思想史」的な勉強にはなります。