2012年6月13日水曜日

水つながり


 左の写真は見てすぐわかりますよね。紫陽花(あじさい)です。ずいぶん面白い読み方をする漢字が当てられていますね。あらかじめ読み方を知っていなければ類推して読むことは難しいですね。

 同じように右の写真はお墓の水をためておく石盆です。崩し字で書いてあるため読めませんね。楷書に直すと『閼伽』と書いてあります。仏さんに捧げる水のことです。
 これは楷書に直しても読めませんね。読み方は「あか」と読みます。サンスクリット語からきています。

 この二つは昨日、雨の中、撮影したものです。しっとりと水に濡れたあじさいと御影の閼伽の水盆を見ていて、どちらも水につながりがあるな、と思って注意を留めたものです。

 紫陽花は日本語では水の文字は入っていませんが、英語では水を意味する言葉が語の中に入っています。アジサイは

 『Hydrangeas』

 hydr-はギリシア語で水の意味があります。ハイドロ・・なんとかと外来語にもなってますね。雨の時期に咲くアジサイは水に関係があるものと思ってこのような言葉になったんでしょうか。

 閼伽はサンスクリット語から来たものでありますが、サンスクリット語は印欧語でラテン語などと親戚の言葉なのです。ラテン語で水を意味する言葉はaqua- アクア・・です。

 そうアクア、と閼伽(あか)、サンスクリット語(というより印欧語族)が西に行き、aqua-に、東に伝わり、全く語系統の違う我が日本語の中に入り「仏の水」の意味の「閼伽」になったのです。

 どうです、皆さん、このブログを読んで多くの人が知らない2つの言葉が頭に入りましたね。

 紫陽花は英語でHydrangeas(最後のsは複数だよ)
 何やら墓の前のごにょごにょした文字は閼伽で、アカと読み、仏さんに捧げる水であること。


 やまさんのブログは勉強になるわ~~~!(時々、真偽不明も平気でのせるが・・・・・)

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

紫陽花は英語でHydrangeasとのことですが、どう発音していいかわかりませんです?ヒドランゲアスでしょうか?
『閼伽』が aqua から来ているというのはうなずけますね!サンスクリットでは、アーチャだったとおもいますが、うるおぼえです。(^_^)

てるゆき さんのコメント...

紫陽花がきれいな季節ですね。

yamasan さんのコメント...

>>しんさま

 接頭のhydr-は水なんですが、偶然と思いますがそのあとに-angeaと続くから、前のrと一緒になって、-ran-となります。面白いことにレイン(雨)と響きます。水ー雨(この雨は偶然だが・・)、いかにもアジサイにふさわしい語の響きです。

 で、ハイドレインジャ(単数で)、う~、絶妙な組み合わせですね。

 しんさま、近くにいたから鎌倉散策をされたでしょう。アジサイ寺は行きましたか。

yamasan さんのコメント...

>>てるさんへ

 もう帰ってきたんですね。お疲れ様でした。きっぱり区切りをつけて、次のステップに進みましょう。
 結果は大丈夫ですよ