2011年8月15日月曜日

お盆特別企画 その2 六道輪廻図絵・天道・修羅道編

天道図絵
 この図絵は善根をうまく積んだやまさん爺がめでたく「天道」に転生したイメージ図です。
 池があって蓮が咲いています。蓮の台(うてな)に転生したばかりのやまさんがいます。豆狸3匹も同じ台(うてな)に転生しました。これを「一蓮托生」といいます。
 誤解しないように言っておきますが「天道」は永遠ではありません。気の遠くなるような長さではありますが「天人」にも寿命があります。劫が尽きれば老衰して(これを天人五衰という)滅します。
 滅すればやはり輪廻します。ここで善が足りなければ下の5道に落ちます。天の住人といえども六道輪廻の円環からは逃れられません。


修羅道図絵
 修羅道は争い・戦が絶え間なく続き、弱肉強食、阿鼻叫喚のおどろおどろしい世界です。
 やまさんが武士になって戦っています。海に半分浸かり弓を射るところです。

 中央には永遠に戦い続ける神である「阿修羅」がいます。

 弱い人間は長生きできそうもない世界です。

 われわれの魂は永遠に六道の円環を回り続け、その因果応報の世界から逃れられないのでしょうか、
 「ありがたい教え」(仏教)によるとそれを逃れる方法は、悟り・解脱・涅槃によってこの円環から超越するのだそうです。

 六道輪廻はあの世のことならず、実はこの世にあるという人もいます。人の運命の転変を六道に例えたものでしょう。天道のような幸福から、地獄のような不幸へ、人の一生を六道輪廻のように見ます。
 平家物語の建礼門院は「大原御幸の巻」で自分の一生は六道輪廻を経験したと告白します。

 西洋は輪廻の思想と程遠いように思いますが、運命を円環(車輪)に例え、六道のように回りながら幸・不幸がめぐり来たり、抗えないものという考えがあります。

「全てのものは運命に支配されるもので、運命の女神の持つ車輪の前にはすべて服従しなければならない。」

 このような意味のドイツの中世の詩に歌がついたのがあります。「カルミナ・ブラーナ」です。
 この曲を聴くと「魂の輪廻」あるいは「運命の歯車」の回る音を聴くような気がします。

 去年11月12日のブログでも取り上げましたがもう一度、お聴きください。

わたしは個人的にこの歌を「輪廻の歌」と名付けました。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

 この曲は、K1のジェロム・レ・バンナ選手の入場曲ですね。無冠の帝王と言われていますが、輪廻の環がテーマ曲だったとは皮肉ぽいようなきもします。なかなか壮大でいい曲だとおもいます。最近K1放送が無いけど、なんでだろ~。さみしいな~(((・・;)(^-^)/

yamasan さんのコメント...

 何のことやらさっぱりわかりませんでした。ネットで調べてフランス人のキックボクサーとわかりました。
 K1も格闘技なんですね。

 「これは修羅道の世界だ」