2012年10月22日月曜日

長崎出島遊女を思いつつ、今日のニュース雑感


 オランダ人も出島に閉じ込められてさびしい。誰だって一緒だ。

 でも、わが江戸幕府はいい意味で法治国家であり、厳格に、かなり公正に(当時としては)法が施行されている国なのだ。
 原則、出島からオランダ人は

 「出たらあかんぞ!」

 という規則があるのでこれはダメだ。その厳格さは目こぼしだの、賄賂だのを受け付けない。
 しかし日本人は一方では(私的面では)かなり融通性があり、特に男女関係では粋な計らいをする。

 私の見るところ、さびしいさびしいオランダ人に現地妻を持たせるような制度が、唯一、遊女のみ出入り自由という制度だと思っている。

 ほんとは遊女ではなかったのではないかとも思っている。だって、そういわなければオランダ人のいる出島に入れないんだもの。次の図を見てほしい。(江戸時代の画家が当時の風俗を写生したからかなり真実に近い)

  オランダ人の後ろに控えているのは一応「遊女」となっていますが、そんなアホなですよね。遊女が何ヶ月も出島に居続けで、子供までいるなんて信じられますか?子供をおんぶしていますがハーフのため金髪であることがわかりますね。

 つまり、遊女とは法を逃れるための仮の身分、ほとんど現地における妻だったのです。

 やさしい日本女性を妻にし、子供まで儲け、ここで楽しい家庭生活を続けられたから、出島のような牢獄に近いところで数年にわたって辛抱できたのです。

 『苦しいつらい境遇でも、やさしい女性がいれば、男は生きてゆけるのだ!』

 それで昨日ニュースを見ていて、徳島県警の殺人指名手配犯がつかまることもなく、往生したということを知った。
 前のオーム手配犯もそうだったけど、やはり庇護し、何から何まで(この男仕事をしていなかったそうだ)世話をする女性がいたのだ。女性は15歳も年上だったという、妻としてだったのかあるいは母親として甘えていたのだろうか。
 普通は11年も暮らしていけないような境遇でも、やさしい女性がいたら生きていけるのだ。

 という感想ですが、そう思ったからといってこれからこのことを私の人生の教訓にしようなんどということは、夢、思っていませんから、念のため。



 

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

  遊女も淑女も少女も熟女も、女は女ですから、犯罪者であろうと外人であろうと、男に対してはハマるんではないでしょうか?
 必要なものは必要なときに、完璧なタイミングでやってくるというのが自然の摂理だと思います。なんてね(^○^)

WHOchan さんのコメント...

遊女がまっとうに生きるために選ぶパートナーとしてはいいかも知れません。相手方との家族付き合いはそれ程気にしなくてもいいし嘘をついても聞こえていくこともなさそうです。要は当人同士が受け入れあえるかどうかのような気がします。

プレイボーイの男を「こんな奴大嫌いだ」と思っていながら気が付くと付き合っている女性も多くいます。

男女の仲は何が起こってもおかしくはありませんね。

yamasan さんのコメント...

>>しんさま

15歳も女性が年上で、知り合ったときは初老、男に「住むところがなかったら私のところへ来なよ」と声をかけたそうです。
 お互い寂しかったんでしょうかね。

 地獄に落ち合う男女同志でも、優しさ思いやりは二人の間だけには存在するんですね。

 二人が惹き合うのに年齢は関係ないんですね。

yamasan さんのコメント...

>>Whoちゃんへ

 ブログでも書きましたが此の時代の遊女は今の水商売の人に対する見方とは違っていたみたいです。

 また最近は昔ほど(昭和の時代)お水系に対し偏見が無くなってきていますね。江戸時代に戻っているんでしょうかね。

 確かに男女の仲には何が起こってもおかしくないですね。