2024年10月13日日曜日

こんな政治家があらわれたらさぞや面白かろうに

  なしてか衆議院が解散された。あれよあれよで今月27日が投票日じゃ。ワイは棄権はしないので、まぁ小ましな立候補者に入れようと思ってはいる。裏金とやらで与党は逆風のようだ。じゃぁ野党が政権を取るかというと、野党は中小の政党にたくさん分かれているため、合同統一して政権奪取に当たらねば難しかろう、じゃが合同も統一もできゃへんわ、っつぅのがジジイ一般の見方だ。

 与党もだらしないが、野党も歯がいたらしぃ。一世紀弱に垂んとする歳のジジイらから言わせてもろたら、「政治家と金の腐れ縁、ふん、そんなもん、日本開闢以来のこっちゃ、石川五右衛門はんもいうてた、浜の真砂は尽きるとも、世に、金権政治家の種は尽きまじ、て、だから、それを承知で公民権をたまさか数年に一回行使したんやわ。それになぜか経験則でゆうと金権政治家が活躍しているときは景気がよくなったことをおぼえてるわ」まぁこれはジジイの寝言かもしれんから無視してくれてけっこう。

 ほな、期待されるのは野党だが、これも「本気で政権とる気、あんのかなぁ」とづっと思ってきた。理想理念を挙げるのは大いに結構、しかし、それを即実行しまっさ、というにはどう考えても現実離れしたものが多い。ほんなんで嵐強まる国際社会でやっていけれるんかいな。また福祉手厚く、弱者に手当てをいろいろ渡すの、ありがたい、ワイは大歓迎や、ほにゃけんど、膨大な支出に見合う、税収はいけるんかいな、と心配するが、「いや、なんとか工夫して十分やっていけます、心配おまへん」、といわれるが、一世紀近く生きて世の変遷を見てきたジジイは信用してない。

 与党も野党も期待でけへんとなったらどないしたらエエんぞい。それに関し、ワイ、このごろAI(人工知能)に関する本を読んでいるが、その中にはAIによってバラ色の未来を描くものもある。そこでじゃ!いっそ、政治も(やがて神のごとくお利巧さんになるといわれている)AIにまかしたらどないやろか、と冗談に考える。まさかな、ハハハハハハァ、と笑いとばすが、その「AIに政治を任す」というのを、ためしにネットに打ち込んで回答してもろた。

 すると、おぶけたことに、なんと!AIを利用して政治をするどころか、もうAIが主体になって政治をする動きが欧州で始まっているという。下はそのニュスから二つ

 その1 7月4日に投開票される英国の総選挙に、政策を生成AI(人工知能)に従って決定すると公約する候補者が出馬している。英メディアの世論調査によると、当選する可能性は極めて低いとされているものの、候補者は当選した場合、AIの「代理人」として活動すると訴え、支持を呼びかけている。

 その2 デンマークでは「人工党」というAIが政策を主導する政党が誕生した。

 どないやろ?ワイの住んどる四国島を疑似独立国として、仮に(五年期限で)独立国として、AIに政治をやらしてみるっつう、のは、「四国」がAIによってうまく政治をおこなえるかの壮大な実験となる。人の統治よりAIがずっとまし、となったら皆はん、どないします。

 ここで「政治家は誰でも、いやたとえ人でなくてもできます」というパロディを紹介します。

 今昔物語(平安末にかかれた説話集)巻二十八、三十九話より


 発端は、サナダムシが腸に寄生している女がいて、その女が男の子を産み落とした。大きくなり、そこそこ出世もし、とうとう信濃の国の「国司」、今でいうと県知事に任じられ、赴任してきた。ところがその赴任を祝う宴会で、信濃の国の名物である胡桃をつかった料理を国司は忌避して全然箸をつけない。

 国司を迎える国府の次官がいた。この人、よほど感の鋭い人なのだろう、国司がことごとく胡桃の料理を忌避するのは、もしや、この国司は、サナダムシの化身なのかもしれないと疑問をもった(ふつうそんな疑問持つか?と突っ込みを入れたいが説話文学なのでよしとしよう)。というのは、サナダムシは胡桃が大いに苦手というより、毒として作用するのだ。つまり胡桃はサナダムシの「駆虫剤」となるのだ。

 クルミが駆虫剤ってありえるのか?今、ネットで調べてみた、生薬では「柘榴・ザクロ」の皮や根がサナダムシの駆虫作用があるようである。ザクロとクルミの成分はよく似ているのだろうか。そこはわからない。ともかく平安時代はクルミがサナダムシの駆虫剤と信じられていたのだ。

 そこで、次官は、祝い酒にクルミを擦りこみ、「まま、国司殿、祝いの酒やから、一献」と半強制的に飲ませた。すると、あぁ~ら不思議、国司殿のからだは見る見る水のようになって流れてしまって、あとには国司殿の服のみが残っていた。やはり国司殿はサナダムシであった。と話は終わる。

 これ、次官に見破られなんだら、サナダムシが信濃(今の長野県)の国司(知事)として政治をしたはずである。幼い時からサナダムシということを隠し、出世したのだから、そのハンディがある分、いっそ普通の人よりいい政治ができたかもしれない。その時までなんら社会に害することなく生きてきて、国司にまで出世したのに次官はいらぬことをしたもんだと、ワイは思っている。どんな政治をしたのか見て見たかった。

 ところでAIは人より優れた知能を有するものも現れるので政治を任すことも考えられるが、「サナダムシの知能」っていかほどのもんじゃろ。第一、サナダムシって神経や脳はあるんか知らん。ネットで調べると次のように書かれていた。

 サナダムシには神経があります。サナダムシは扁形動物で、かご形神経系を備えており、頭部に神経の塊が集中しています。また、体全体に神経繊維も伸びています。サナダムシは、全身に全能性を持つ未分化の幹細胞(新生細胞)を備えているため、高い再生能力を有しています。切断された各断片ごとに目ができたり、脳のドパミン神経ティアラが通常7日間で再生・再構築されたりします。

 頭部に神経の塊があるというので、これが脳のようなものだろう。「アホでもできる政治家」と揶揄されるが、まさかサナダムシより人の政治家の脳が劣ることはあるまいな?うらやましいのはサナダムシは体がブチ切れても、頭部が残っていれば完全に再生されること。

 令和の御代の政治家のみなさん、サナダムシに負けんよういい政治をしませう

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