ワイ、肉体は十分すぎるジジイだ。それどころか実のところ老衰で死にかけの態だが、なぜか、ふと、いま、自分は本当に75のじいやんだろうかと疑問に思ったりする。精神、心は75と別のところにいるのだろうか。ときどき早朝のまどろみのなか、「高校への通学時間が迫っている、汽車にまにあわなくなる、もう、起きねば」と半睡の夢を見たりする。 かなり覚醒した状態でも布団でグズグズしていると、もっとも青春していた高校や大学のことをつい、昨日のことのように思い出す。なんと!青春からジジイの今まで信じられないほど須臾の間だったなぁ、と感慨深く思う。たとえると歩いていて道の角を曲がったらすぐ爺さんになった。と、これも半覚醒のボッとした頭のせいかそう思ったりする。完全に目覚めると、そんな阿呆ぅげぇた高校生の自分とジジイの今とは須臾の間だったという「感じ」は霧消する。
法律や制度から「おまぃはジジイじゃ」と思い知らされるのが何回かある。一度目は満65歳になった時、役場から通知があり、蚤の金玉びゃぁの年金から、「はい、65歳が来たんで、介護保険料をごっそり(ワイにとっては)引かせてもらいまっさ」、で初回確か、年6万弱も引かれ、えぇぇぇ!ワイ、どないして暮らしたらええんぞい、と暗澹たる思いになった時。
二回目は満70歳、これは一回目とちごうて、嬉しかったなぁ。70歳になって病院の窓口の支払いの負担量が、今までの3割負担から2割負担になった。歳ぃいって病院通いや薬が増えたので、ほんとこれは助かった。「お上」に感謝したわ。
三回目は、きにょう、ハガキが届いた。下である。運転免許更新の「高齢者講習」である。もう13年もペパドライバなので返上しようと思わぬものでもないが、せっかく大枚の金をはたいて若い時とった免許だからせめてあと一回くらいは更新しようと思っている。一日の講習で終わりだが、「実車指導」もあるのでちょっと不安だ。じゃけんど、ほぼよほどのことがない限りパスするというので安心はしている。
そして、四回目、これはまだ来ていないが、あと一年びゃぁでワイは満75をこえ「後期高齢者医療制度」の健康保険適用になる。別枠で保険税を徴収される。これよくわからんが、今より負担が増えるんとちゃぁうか?今と同じか、安くなるのならカンマンが、これ以上高こぉなってゴゾッと年金天引きされるようなら、もう、福祉(具体的には生活保護)のお世話にならなあかんかもしれん。まぁ、そう寿命もなごうないから、福祉じゃの、酢じゃの、コンニャクじゃのいよるうちにくたばってお目出度くなるわな。
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