きにょう、テレビのローカルニュスをみていると、ウチらの県の知事はんが出ていた。話題は観光に関するものであった。ウチらの県の海陽町、牟岐町、海南町あたりの観光パンフレットに「右下・・」という観光キャッチコピが問題であるという。みぎぃ「右」は良いとしても、その次の文字、したぁ「下」が良くないという。観光ではその地方の特色としてあるモノ、あるコトを持ち上げ(上)なあかんのは分かる。
下に関しては、確かに小学校の時「走ンりゃい」(徒競走)で足の遅いワイがビリになったとき、悪ガキどもから「やぁぁぃ~下々等(げげと)」と揶揄された。上位の者から一等、二等・・ときて最下位は下等になるが、その下を二つ重ねて、下々等(げげと)である。これでもか!ちゅうくらいの貶めようであり、涙がでてくる。そんなわけで「下」にワイもよいイメージはない。
じゃけんど、能力の上下をつける小学校の徒競走と違って、この場合の右下は方位や位置に関するものである。ふつうに考えて右上とか右下に等級の上下はない。地図でいうと北が上になり南が下になる。でも地図の北が上等で南が下等なんぞということはない。この「四国の右下」という観光のキャッチコピに対して「自虐的」という批判が出ているが、地図上の上下つまり南北にそんな意味はないのだから、ちょっと神経質になってるのとちゃうか、と思う。で、右下があかんのやったらどないするんぞぃ?自虐的という人らは「みなみ」にしょ、というてるそうだ。しかし単なるみなみではキャッチコピのインパクト度が薄れてしまうような気がする。
四国はその四国島の形をデフォルメして長方形で表される。その中に四つの県が入っているのだが、その位置関係もこれまたデフォルメして四つのマス目方に四つの県をいれる。なにやら奈良時代の「行基(ぎょうき)図」のようだが、概略的な説明には今もよく用いられる図である。下の図である。
これ普通素直に、言葉で位置関係を言えば、香川は右上、徳島は右下、愛媛は左上、高知は左下やろうが。それとも他により妥当な指し示しかたがあるんやろか。この右下って言葉に自虐の響きがあるなんぞ、だれも思ぇへんわな。ほんなこと言い出したら、ほれ、どっきゃらの町は、北海道のへそ、とか日本列島のへそとかいってるが、これ自虐どころか猥褻なんでないんやろか。昭和の時代、何ちゅう人か忘っせたが、偉い人が、セパレーツの女性水着(ビキニ)はイカン、へそがでとる。へそは性器じゃ。と名言をのたまった。そのことを考えると「へそ」は右下よりまだあきまへんで。まぁ、へそはともかく、だれも右下に自虐的な意味何ぞ感じんと思います。右下云々でもエエんとちゃいますか。
観光のキャッチコピもその県の内実が素晴らしいものであれば、おのずとインパクトのあるものがでてきますって。内実が貧弱なのになんぼうエエキャッチコピ考えたってどもなりませんわ。
江戸期、ここ阿波(徳島)では染料の「藍」(あい)の生産は全国一だった。そこで「藍の国阿波徳島」といわれていた。それをもとに、その藍にかけて「愛(藍)の国阿波徳島」という甘ぁ~ぃ恋人向けのようなキャッチコピも考えられた。これにならうなら、知事はん!わが徳島県のIT産業に力をいれ、AI技術で日本、いや世界で注目される存在にしまひょ、そしたら「藍の国徳島」が「AI(あい)の国徳島」になりまんがな。
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