2022年7月28日木曜日

夏この頃 その3

 寂しいジジイに話しかけてくれたのは

 独居老人で、家では犬も猫も飼ってはいず、害虫がはいまわるか、トマコ(鼬)が秋冷から寒冬期に天井裏をタッタカ走り回るくらいで、家にいるとまったく寂しいものである。

 晡時、駅のコンコースを暑いのでゆっくり歩いていると一角に写真展パネルがある、そこに30代くらいのワイシャツネクタイ姿でいいカメラをぶら下げた男の人がいてパネルそばにいる中年女性に声をかけている。何かの取材のようだ。声をかけられた女性は、「いえ、ちょっと人待ちしているので困ります」、そして次に声をかけた女性には「あ、列車の時間があるので急ぎます」とそそくさと去って行った。

 通りかかった暇を持て余し、人恋しいジジイのワイである。すっと写真パネルに近づき見るふりをすると案のじょう声をかけてくれた。

 「あのぉ、私こういうものですけど(某地方新聞の記者の名刺をくれて)、この写真パネルをみた感想を聞かせてもらえませんか」

 写真パネルを(改めて)みると高校総体の写真展で賞をもらった高校生の写真展である。

 「え、いいですよ」

 で、取材に応じたが、その実、あちらの取材の話は2割くらいで、あとの8割はワイの話を一方的にしゃべった(やっぱ、人恋しいんだなぁ)。そのとき次の項目でお見せする「雲の写真」をワイの持っている写真機のモニターで見てもらって「きれいにとれてますね」とお世辞をもらった。そのほかジジイの世間話も長々と聞いてくれた。悲しい話、面白い話、起伏のある世間話をしたが、ふつうこんな本題から離れた話を記者は聞かんぞ!みんなに断られかなり焦っているのか、このジジイの機嫌を損ねんように冗長な話を我慢して聞いてくれたのだろう。敬老精神に富むええ記者じゃ。

 明日の地方紙にワイのパネルを見よる写真と記事が載るやもしれん。

夏の雲

 白く輝く雄渾な雲、黙々と湧き上がりさまざまな形となる積乱雲、薄く刷毛で掃いたように超高空にたなびく絹雲、夏の雲は見応えがある。

 積乱雲



 絹雲


 日がカンカン照りつけ、ジィジィ蝉がうるさいが、上を仰ぎ、天空の輝く雲と澄んだ青空を見ていると猛暑も忘れる。

夜空をみあげると

 昨夜、銭湯の帰りに上をみあげた。蒸し暑い夜であったが夜空は意外と澄んでいて夏の星の特徴である「夏の大三角形」が見える。夏の星座の一等星である「わし座」「はくちょう座」「こと座」の三つを結んだ大三角形だ。

 青空に浮かぶ雲もそうだが、夜空の星々をみると、俗界のコセコセしたことに悩むのなど馬鹿馬鹿しくなってくる。気持ちが大きくなってくるのか。でもいつも美しい雲や星ばかり見つめてもいられない、また曇りの日も雨の日もある、やはり俗界に引き戻っていく。

 風呂上がりで夜風に吹かれた気持ちよさもあり、歌を口ずさむ、うろ覚えで1~3番の歌詞がちゃんぽんだが・・

~上を向いて歩こう~にじんだ星を数え~・・思い出す夏の日~・・・

~幸せは雲の上に~幸せは空の上に~泣きながらあるく~ひとりぼっちの夜~

 九チャンの歌だったなぁ、もういなくなって37年にもなるよ


 遠回りをして歩いているので、歌は尽きた、次にふと、星座の「ケンタウルス座」を思い出す。なぜって?いまもっともホットな話題でっせ!

 いまだに憎っくきコロナか、はたまた飼い慣らしつつあるコロナか、どうなるかわからんが最新の変異株に「ケンタウルス株」というのが現れた(今のとこ外国だが)これがなんと今のコロナの3.24倍もの感染力をもっているらしい。情報はそれ以上はあまりないがともかく強力な伝染性を持っている。それがケンタウルス株コロナ!

 よりによってなんでこんなネェミング?ケンタウルスって言葉、すごくロマンがあるのになぜ。

 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にケンタウルス祭りが出てくる。「ケンタウルス、露ふらせ」などという言葉も出てくる。ケンタウルスとは半人半馬の神話上の生き物である。またひとりぼっちの我が太陽から一番近い「恒星」がケンタウルス座のα(アルファ)という星である(一番近い別世界の太陽系だがそれでも4光年もある)。このようにケンタウルスはロマンのイメージじゃったのに、疫病の株につけるとは、どうせならカロン(ギリシャ神話の地獄の渡し守)とかケルベロス(地獄も門番)にすりゃぁええのにけしからん。

ちなみにケンタウルス座は春から初夏にかけて南地平ギリギリに、それも半分だけしか見られないから、日本人で見た人は少ない  

2 件のコメント:

carlos さんのコメント...

最近、微熱が続く。37度台だからたいしたことないけど、からだがだるい。
今日の午前、38.4度になった。こりゃいかんので、解熱剤をのむ。
なんせ、徳島は過去最大のコロナ感染者数になってるので、不安になる。
ノドの痛みも、咳もまったくないので、たぶん軽い熱中症だとは思うが。
もし熱が下がらなかったら、発熱外来に問い合わせしてみようとも思った。
幸い昼すぎには、37.0度になったので、ひと安心。
今年の夏は暑いから(って毎年言ってるような気もするが)、やまさんも気をつけてね。

yamasan さんのコメント...

>>カルロスさんへ

 心配ですね、持病を持っていらっしゃるのでやはり発熱外来で見てもらったほうがいいかもしれませんね。最近のコロナは幸いなことに重症化しないようですが、やはり体力が弱ると免疫も低下するので辛抱はしない方がいいですね。

 私は来週の金曜日に4回目のワクチンを打ちます。

 35℃以上の猛暑が続いていますが外出時は十分注意してください。私の方は先日、外出中めまいがしました。これなどは熱中症でしょうね。お互い気をつけて夏を乗り切りましょう。