2011年4月25日月曜日

縄文の神々は放射能など怖れはしない

 大マスコミのセンセーショナリズムは別に今に始まったことではないが、放射能についてのおどろおどろしい報道(味噌も糞も一緒とあえて言いたい)も、さすが数か月になんなんとするにおよび、受け手である我らは脅しまくられてへとへとになり、ノイローゼ寸前にまで追いつめられることと相成りました。
 おかげで、避難地区から来た人が差別されたり、まるで放射能が伝染病のような見方をされかねない状況に立ち至りました。
 マスコミも一人も死者の出ていない事故にもかかわらず、真偽定かでない報道を流しまくり、上に述べたようなことが新しいニュースになり、こりゃあちょっとおかしいんでないかい、と内省も生まれてきました。また、一部の良識派からの異議も出たりで、最近は

 「放射能について根拠なき恐怖を煽ることは慎むべきで、科学的根拠のある放射能の知識を持ち対処しなければならない。」

 て、おいおい、火つけはだれじゃ?
 こうゆうのを「マッチポンプ」と言います。
 
 まあ、マスコミは文系の秀才ばっかで放射能の専門家でないから無理はないと思いますが、でも私の見るとこ、大新聞は残念ながら最初の方はとち狂ってました。むしろ弱小マスコミである週刊Pや週刊Sが意外なことに、最初から冷静な報道をしていました。
 特に週刊Pは、もっとも科学的・客観的・冷静で、歴史的事実、他のマスコミが見逃した重要なことも報道していました。放射能にたいする考え方は、私と一致しています。

 話は脱線しますが、大震災後、時を経ずしてのマスコミのおどろおどろしい報道は、ある既視感(ディジャブ)を私にもたらします。
 阪神大震災後、TVはあるカルト教団のおどろおどろしい報道一色となりました。それをちょっと思い出しました。

 今日はちょっと視点を変えて原発事故・放射能汚染についてたわごとを述べようと思っております。

 私は縄文の神です。そのつもりで聞いてください。
 
 縄文の神々がこの日本列島からいなくなってどれくらいたつのだろう?
 ところで、縄文の神々っていったい何? 
 若い方には「宮崎駿の世界」にいる自然神とでも言った方が早いでしょうか。「もののけ姫」に出てくる超自然なモノがちかいかなあ。いや、ちょっとちがうな。

 二千数百年前以前は我が日本列島は、原生林の大森林に覆われていました。西日本は照葉樹林、東日本は落葉広葉樹、ぶな林帯といわれるものです。
 どちらも非常に豊穣な森です。(そのなかでもぶな林帯がより豊かでした)森の木々は堅果(栗、どんぐり、クルミ)、漿果・やわらかい果実を生み、それが小動物、イノシシ、鹿、熊そして縄文人を育みました。
 この時代、縄文人も食物を得るのは狩猟・採集で生態は上位捕食者である熊、イノシシなどとさして変わりあるものではありませんでした。
 この原生林の中のすべて、草花、木々からあらゆる動物、縄文人も含め、あらゆるものが「縄文の神々」でありました。

 いま、日本列島に原生林はほとんど残っていません。深山に一部、奇跡的に残っているかもしれませんが、平野部、丘陵地帯は絶滅です。縄文貝塚で知られるように縄文の豊穣は海辺から海まで広がっていたのです。海辺に縄文の森は全くありません。この意味で縄文の神々がなくなって久しいです。

 ところが現代人には不幸の極みですが、縄文の神々には福音となるかもしれないことが起きようとしております。
 海岸線の5~60キロにわたり、また内陸部へは半径2~30キロの半球状の地域が放射能で立ち入り禁止となるのです。鉦や太鼓で放射能の危険をたっぷり煽ってくれたから、当分立ち入りはできないでしょう。
 縄文の神々としては、もっと半減期の長い放射能で半永久を願っているんですが、そうなれば縄文の神々は万々歳なんです。

 世界でも多雨地帯にある日本列島、放っておけば、植物相は雑草地帯から遷移していって灌木林を経て最後には縄文の原生林が復活します。
 縄文の神々が跋扈する風土が戻ってきます。

 なに?残留放射能で生態が死滅するって?

 ぜったいそんなことありません。これは、わたくし、確信を持って言えます。原子炉建屋近くでも植物は大、大、大繁茂します。多少色が薄いのとか濃いのとかできますが、SF映画にあるような突然変異の化け物の種などはありません。

 そんなにご心配なら、どうぞ、立ち入り禁止区域を百キロにして、うんと遠くから観察してください、われら縄文の植物がいかに強い生命力で復活するか。

 やがて縄文の森が復活するとイノシシ、鹿、熊だって増えてくる。非常に長期にわたって放棄されれば、次々と木々が生育し豊かな縄文の森が生まれます。

 それからね、立ち入り禁止区域からどうしても立ち去りたくないとしがみついてる人がいますね。これらの人をどうかそのままそっとしておいてあげてください。
 立ち入り禁止区域に住む人々は電気・ガス・水道のライフラインなんぞ期待しておりません。みんなその覚悟の上で、ここに残り、死にたいと思う人なのです。
 自給自足で生きて行こうとしてます。これは縄文人とおなじ生活です。

 そう、この区域で覚悟を持って暮らす人は、縄文の人、すなわち縄文の神々の一人なのです。

 「放射能の危険?おおきなお世話!」

 縄文の神々からのお願いです。うんと放射能にびびり、危険区域を広げ、半永久的立ち入り禁止にしてください。そして豊穣な縄文の世界や神々が復活するのを見守ってください。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

縄文式竪穴式住居に住みたい。