2023年3月17日金曜日

超豪華客船

  雲が垂れ込め降りみ降らずみのうっとうしい天気。朝、墓掃除に行ってきたが今日はもう一つ済まさねばならない用事がある。昨日、小松島でランチを食べたが、友人の車でいったついでにこのパソコンの一年無料点検の案内が来ていたので、沖浜にあるそのパソコンショップに点検に持って行った(小一万する保証に入ったため一年、三年の無料点検がある)。スタッフが「24時間預かります」、というから今日の午後、も一度来にゃならん。雨の予報なのに困ったと思っていたが友人がまた車で一緒に取りに行ってくれると言ったのでよかった。

 それで今日の午後、取りに行った。パソコンは問題なかった。その前に午前、ローカルニュースをネットで見ていて小松島港に豪華客船が来ていると知り、店のある沖浜からやったらバイパスを通ればすぐ小松島港じゃ、友人に話してみて、一緒に見るというなら行ってみたいな、と店からパソコンを受け取って車に乗り込んだときその話をしたら、二つ返事で行くことを承諾してくれた。

 そこからは十数分で港に着いたが、はて?埠頭から海をみたが、どこにおるんかわからん、超豪華客船なら見上げるほと大きいはずだが、友人は、徳島港とまちごうとるんちゃうん、というが、いや確かに小松島港と書いてあった。

 しかしはるか対岸(これは和田島方向)に十階建てマンションのような大きな建物がみえる(遙か遠いから小さくは見えるが)、あれ、よく見ると下は船の下部船腹のようじゃ、間違いない。あれじゃ!


 幸い、今日持っているカメラは光学ズームができるのでズームして撮影したのがこれ。


 「ありゃ、小松島港つうより和田島じゃ」、友人はスマホを持っているのですぐ調べたのだろう、小松島港・赤石岸壁とあるわ、と言ってくれた。なんじゃ!ローカルニュース(JRT)は小松島港としか書いてなかった。いまネットで調べても小松島港までしか書いていない、残念だが、まぁズームでここまで大きく撮影出来たからいいか。と車に乗り込んで、帰ろうといったが、友人はせっかくここまで来たんならもう赤石岸壁まで行こう、と言ってくれた。もちろん私は大賛成、そこからしばらく走って赤石岸壁に着いて撮った写真が下。(船を見に来た人がかなりいたがガードマンが固く警戒していて、ここから先は私有地ですからダメと近くまでは寄せ付けない、ガードマンはワイが数えただけでも10人以上はいたぞ、どんなセレブな人々をガードしてるのか、としらけたわ、一人のガードマンに皇族でも乗っておられるのですかと皮肉をいうたったわ、しかし雇われガードマンに皮肉言うても仕方ないなぁ




 対岸は和田島、海上自衛隊の訓練だろうか、ヘリコプタがずっとホバリングしてた。


 確かに船腹を見ず居住区だけ見れば7~8階建てマンションじゃ。オランダの豪華客船ウエステルダム号総トン数は約8万2800トン。全長は285メートル)というからリッチな旅行者がのんびり旅しているんだろうなぁ、と思ったとたん、そういえば、あることを思い出した。友人と午後から徳島駅で待ち合わせをしたが、午前中少し早く着いて徳島駅付近をウロウロしていると派手な服を着たかなり年配の白人夫婦に何組も出くわした。年金生活に入り日本旅行を楽しんでいる風情である。しかし、その白人高齢カップルの中には、歩行器のような手押し車を押しながら二人並んで歩いている人もいる。二人とも足はかなり不自由で歩行器を押しながらヨタヨタ、いやぁ、歩行器を押しながら日本旅行とは(そもそも可能か?)、と驚いたが、午後にこの客船を見て、この豪華客船の白人客がその人たちだったんじゃ、と考えれば納得した。豪華客船は動く「海のホテル」である。超高齢で足腰の弱い人でも、安楽に過ごせる。寄港地っつうたっても一日びゃぁしかおらんから、タキシーを雇って寄港地の周りを回ってもそう苦労はあるまいと思う。

 それにしても同じご老体とは言いながらワイとなんという違いじゃろ。物価高で日々の食べるモンを手に入れるにも、うかつにスーパで手を出せなくなっとるちゅうのに、かたや浮かぶ海の超豪華ホテルで安楽な衣食住、毎晩もしかしてパーチー三昧かもしれん。専門の楽士がいてミニコンサート、寄港地の珍しい風土、土着民、さぞかし、人生の最後を飾る旅行としては(もしかするとリッチな人は死ぬまで船の世界周航の旅を続ける人がいるかも知れない)嬉しかろうなぁ、うらやまし。

 まる一日いたあと、夕方6時には次の寄港地に向けて出発する。天に帰っていくかぐや姫、あるいは天の羽衣の天人伝説でないが、ワイとは隔絶の世界に住む人々がチラと徳島に現れて、天人のように去っていった。

 友人の話では船室には3等(大昔乗った阿摂航路の3等思いだしたわ)もあってそこそこの一般人でも、航路限定で利用する人もあるらしい、しかし友人が聞いた話では船室は船底かどっかその辺りで、船室はお湯もでなかったそうじゃ、そりゃぁ3等じゃなぁ、昔、三等重役とか、三等なんとかは、下等(ゲットウ)を表す揶揄に使われとった。

4 件のコメント:

carlos さんのコメント...

この豪華客船のこと、夕方のローカルニュースで知りました。
すごいなあ。船というより、大型ビル、ホテルそのものだ。
見に行けるかなとも思ったが、もう出港したしたらしい。
やまさんの報告では、近寄れないみたいだから、どっちにしろしょうがない。
ほんま、世界にはリッチな方々がおいでになるやなあ。
いい人生を送って、人生のしめに世界旅行か、うらやましいのお。
次はそんなリッチなところに生まれ変わりたいものだ。

yamasan さんのコメント...

カルロスさんへ

 豪華客船の中の暮らしがどんなのか知らず、昔見た、ポセイドンアドベンチャ、やタイタニックの映画のイメージしか思い浮かばず書きました。うらやましいなぁ、と少し大げさに書きましたが、実のところ私がもしセレブになってもそんな贅沢は身につかず最後は苦痛になるかも知れません。

 今、というよりこのブログを書き始めてたびたびその希望は書いているのですが、歩いて(次善として自転車で)お四国巡礼の旅にでかけることです。最後の締めくくりとしていいなぁと思ってますが、友人にも指摘されましたが、私の場合は「銭湯の釜」、ゆ(湯)ぅだけ!年々気力体力衰え、何より最低限の必要な路銀の調達もままならず、可能性はだんだん低くなっています。

 でも時々、一日だけでも札所を回ったり、古い順礼道をたどるのはその希望が一時満たされたようないい気分になります。

 昨日の豪華客船の客は(市内で)白人が目立ちましたが、最近は四国巡礼の菅笠、白浄衣、杖の白人も毎日のように見かけます。凜とした旅姿で歩いています。ホントのとこ、そちらが私には羨ましい。

 「いつかは行くぞ四国巡礼」、夢は持ちたいです。

Teruyuki Arashi さんのコメント...

赤石岸壁 10年ぐらい前、K会議所に半年間 臨時で勤務したとき一度豪華客船の乗客に地元の食品販売をする為行きました。僕も豪華客船にはあまり興味ありません。でも夢は持ちたいですね!

yamasan さんのコメント...

テルさんへ

 え、そんなお仕事もしていたんですね。知りませんでした。「行きました」とありますが船の中へも入ったんですか?もし入ったならどんな様子かまた教えてください。