2020年11月18日水曜日

秋のバス小旅行 その2

  直前まで決まらなかったのはバスの発着本数の少なさにある、都会のバス路線と違い超田舎のバス路線など、一時間に一本でもあるのはまだいいほう、それは幹線主要国道のそれも通勤通学時間帯のみ、ふつうは、数時間に一本、路線によっては午前一本しかない場合もある。だから午前中海浜に逍遥するといってもそんな本数の少ない路線だと昼過ぎまでに戻ってこれない。

 だが鳴門公園行きは11号バイパスを通り、なんといっても天下の国立公園、名にし負う渦潮観光のスポットである。1時間に1本はある。そこで鳴門公園にいくことにした。ここは下まで降りれば磯になっていて、目前に潮の流れを見ることができ、奔流となって恐ろしいくらいに勢いよく流れている。

 すいているのかと思いきや、11号を走る路線バスということもあり頻繁に乗り降りもあり、満席に近い、そのうちの半分以上は鳴門が近づくまでずっと乗っているので、私と同じように鳴門公園へ行くんか知らんと思っていたが、「大塚美術館」でほとんど降りてしまった。

 バスの終点は「鳴門公園」となっている。どこまで連れて行ってくれるんかな、奔流がまじかに見られるスポットから遠かったら困るな、心配したが、「茶園展望所」の真下まで運んでくれた。

 まず茶園展望所に行き、天下(?)の絶景を眺める。



 ああ!この茶園展望所の岩と松の形、半世紀も昔とほとんど変わっていない。松ってある程度大きくなったら成長しないのかしらん、ともかくこの松そして岩、半世紀たっても同じような形をしているようにおもえる。

 20年に一回くらい吉川英治の時代小説(ここ徳島が舞台になった)「鳴門秘帖」がドラマ化されたり映画になる。その時、俄然注目を浴びて、ここも(その舞台となった)とりあげられる。そのたびに観光スポットとして注目を浴びていたが、最近は取り上げることも少なく、下の写真の「鳴門秘帖」の記念の石碑もすっかり色が褪せてしまって文字も読み辛く何がなんやらわからなくなっている。


 そこから10分くらいかけて石段を下に降りると、鳴門海峡の早い潮の流れがすぐ目の前に見える磯に降りられる。期待したが、うっかりしていた。潮には干満があり、なんと今はいっちょ流れが遅い時で、流れは見られなかった。でもまぁ、ぜっかく来たのだから動画に撮影した。

  

  徳島バスタミナルに引き返したのが12時半過ぎ、ここまでは徳島バスを利用したが、昼からはもっと本数の多い徳島市バスを利用して(ただし当然市内で遠くへはいけない)野山を逍遥することにした。丈六寺の紅葉みにいこか、五滝あたりで分かれ滝でも見よか、と思ったが、帰るバスの時刻を調べると都合悪い。結局、野山を逍遥して程よい時刻に帰りのバスのある一宮路線を利用することにした。

 一宮の山城散策である。山城の高さは、先日いった小松島の日の峰山くらいなので怪我後の足慣らしにはちょうど良い。

 途中、少し上ったところに経筒出土地がある。この左方に昔は「神宮寺」があったそうだ。


 紅葉もきれいに色づいていた。


 中世の山城なので遺構として残っているのは「空堀」や「石垣」、「土塁」の跡くらいである。下は本丸の石垣跡。



 本丸からの眺め、秋の晴れた日ではあるが、紀伊水道までは見渡せなかった。


 まだ奥には見るべきところがいくつかあるのだが、時間の制約よりも、結構険しい坂もあるので剣呑なことはやめて引き返した。少し時間あったので登り口にあった「札所」」にお参りした。

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