2020年1月27日月曜日

懐かしの悪役

 今、図書館ロビーで「懐かしの映画ポスター展」をやっている。映画全盛時代の昭和30年代のものだ。

 ポスターはこの徳島市立図書館蔵ではなく、市場町図書館から借り受けたものである。20枚以上貼ってあるが、そのどのポスターの映画もあまり見た記憶がない。古希を迎えるオイラはその時、小学生である。町内にあった二つの映画館に家族に連れられて見に行ったものである。なぜ見た記憶のある映画がないのだろうか。

 考えると、昭和30年代の市場町の地方映画館である。もちろん封切館ではなく、二番落ち、三番落ちのフイルムが回ってくるため1~2年遅れの映画上映も普通であったと思われる。おそらく三本立である。人気の出た作品が来てももちろんその三本立ての一つ、それもごくたまに混じっているだけである。だから多くはっ切り言えば駄作、人気のある作品はこの映画館には来ない。それでも人気のある映画はごくたまに(一年か二年遅れで)来る。しかしそんな人気のある作品のポスターは終わった時から貰い手が多くて後の世まで残る可能性が少ない。結果としてあまり知らない(人気の出ていない)作品のポスターが残ったのではなかろうか。

 見たことはなくても主役級の映画俳優はよく知っている。でもその中で私の注目を引いたのは主役級の俳優ではない。多くの作品(特に時代劇)によく顔を出しているいわゆる「悪役」の人たちである。
 ちなみに展示の中から時代劇作品(多くあるが)その中から2つだけ無作為に選ぶと、私が子供の時みた悪役級の俳優が出ていた。
 子供の当時、その悪役の名前を覚えていたわけではない。今回のポスター展を見ながらネットで名前を検索し、当時の悪役の名前がわかった次第である。
 二枚の時代劇ポスター



 悪役と名前、70代くらいの人には懐かしい顔じゃないのかな。
 原健策

香川良介

三島雅夫

山茶花究

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