2012年9月17日月曜日

平城宮資料館・ちょっとばかし技術史


 資料館の発掘物の写真
 昔の筆記用具は。紙(和紙)、毛筆、墨と思ってらっしゃいませんか?
 平城宮の昔でも紙はありましたが、貴重なため普通は木簡という薄い木の板に墨書しました。上記の写真の板ベらがそうです。その上に直角に置いてあるものは小刀。何のため?これ、消しゴムのようなものです。間違えれば小刀で木の表面を削り字を消すのです。

 硯は丸いですね。そして墨があります。油煙の煤と膠から墨を作ります。1300年たった今でもこの奈良は墨作りで有名なこと、知っていましたか?

 ところでこのブログを読んでるあなた!墨などすったことありますか?そもそも「墨をする」意味が分からない若者が増えていますね。

そっくりそのまま移転
 昔の日本の木造建築は釘、金具留めなんかは使わない。ロゴのように挿し込み式、組み立てで作っていく。だから、解体し、運び、また、組み立てることも容易である。

 ここ平城宮では木簡、小物の遺物は発見されているが、大極殿、朱雀門の柱、瓦などは埋もれた遺物として発見されていない。
 それはここから長岡京(京都)に遷都する時、すべてばらして持って行ったためである。そして長岡京の予定地で正確に元のように組み立てるのである。

 下の写真は遷都のため、建物をすべて解体し、運ぶところである。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

 私の時代はまだ習字の授業がありましたので、こすって書いた記憶があります。磨る感触は覚えていますし、汚れるのにビビッていたような気がします。

 昔の日本の木造建築はプレハブ工法だったんですね。我が家もプレハブなんで親近感を感じます。(^_^.)

yamasan さんのコメント...

お家の環境整備は済みましたか。

我が家は私一代で終わるため、荒れるに任せます。終わりも近いのでちょうどいいです。

「するすみ」という名は鎌倉時代の名馬にありました。面白い名ですね。