2024年9月16日月曜日

九月十六日雑感

  暑い!彼岸がすぐそばまで来ているのにこの暑さ、天に向かって、「もぉ~、おこらえなしてぇ~」といってもゆるしてくれる気配はなく、一週間予報を見てもまだまだ暑さは続きそうである。ただ週の後半になると熱帯夜はなくなるようであるが、雨の日が多くなり、湿度高く、ビショビショとうっとぉしそうな天気となるかもしれない。

 今日の午後二時ころ小松島あたりをフラフラ歩いていたがその暑いこと、日差しは秋の気配だけに、真夏よりいっそよけいに暑さを感じる。フラフラ歩っきょるいうても、もう後期高齢者に近いジジイである。剝き出しで歩いてはたまらん、折り畳みの雨傘を日傘としていたが、汗が体中から吹き出てくる。

 「ここは、どこじゃ」、熱中症寸前のボッとした頭で確かめると、大原から中田の県道沿い、みると向こうに郵便局前のバス停がある。この小松島バス路線は半時間に一本はある。乗ってこましたろ、思てバス停に向かったが、タイミング悪く、バスが追い抜くように走っていって、そのまま(停留所にいないので)行ってもた。

 このまま歩いていたらホンマに熱中症になりかねん、幸い近くにスゥパのショッピングモルがあり、イートインコゥナァで休む。冷茶は持っていたが、もうぬるぅなっとる、なんか冷たいものをと、84円のアイスキャンデを買い喰いする。

 アイスキャンデ懐かしいなぁ、ワイの小ンまい頃、昭和30年台、麦ンがら帽子をかぶりステテコ姿のキャンデ売りのおっさんが、荷台にアイスキャンデの箱を乗せ、カランカランと鐘を鳴らしながら自転車で売り歩いていた。棒付きで、牛乳を水で数倍溶かしたものにサッカリンかズルチン(人工甘味料)を入れ凍らしたもので、自家製だったと思う。栄養的にも衛生的にも劣悪だった。そういやオッサンのステテコの股間が黄色く汚れていたっけ、今と違いキャンデなど包装はしてないむき出しで、木箱から一本、オッサンの手で取りだされ、子供に手渡しされた、今だと、あぁ~キチャナやけんど、昔やからほんでいけたんやなぁ。でもよく売れたし、ワイも小遣いで買って食べたがおいしかった。


 棒付きのアイスキャンデ、今も種類は少ないがある。そのスウパの冷凍コーナに三種類だけあった。ソーダ味、コーラ味、洋梨味、が知られているが、今夏からそれに「キュゥイ味」が加わった。これ、おいしくて今日も含め、ワイは5回ほど食べた。果汁33%、キュゥイの黒いゴマ粒のような実も入っている。これで84円である。ちゅめたさに火照った体が癒されホッする。

 少し涼んだあと、また歩き始める。大きな神社の近くを歩いていると、ポタリと目の前に落ちたものがある。見ると地面にあお向けになったである。足はまだ動いている。しばらく見ていると、なおももがき続け、ジジと鳴き声も上げたが、もうひっくり返ったままで飛ぶ力もないようだ。


 「これがいわゆる、落ち蝉、」か。ここで今日、俄かに作ったワイのへたくそな俳句を一句ご披露いたします。

 落ち蝉や ジジとないて 夏がゆく

 お!ジイジといやぁ、今日は「敬老の日」じゃ。最近、孫だろう小さな子供が、祖父母のことを「ジィジィ」、「バァバァ」と呼んでいるのをよく聞く。祖父母がそう呼ばせているのではなく、若い父親や嫁(息子や娘)がそう呼ばせているようだ。ワイに孫はいないが、こんな呼ばれ方をするのは嫌だなと思う、自分が子ンまい時そうだったからかもしれないが、やはり「じぃちゃん、ばぁちゃん」と呼ばれるのがうれしいし、孫の口からそう聞くのがかわいいとおもう。

 ジージーでは、まさに落ち蝉のようで、なんか哀れっぽくないか?哀れな爺さんのことを濡れ落ち葉との表現もある、ジィジから連想する落ち蝉もそんな感じがするが、これワイだけの感想か。バァバはもっと悪い連想してしまう。関西圏では「糞」(くそ)のことを「ババ」という。口足らずの幼児のことバァバが「ババ」になってしまい「糞」の意味に通じる。やっぱ「ばぁちゃん」と呼ばせてほしい。こんな孫が中学生くらいになったら「クソばばあ」ちゅうんちゃうかいな。

 ショッピングモルのイートインコーナでアイスキャンデをなめつつ、外を眺めると「日の峰山」・標高は低いがいくつか連なった山が見える。何気なく見つづけていると、これが人の寝姿に見えてきた。これはよくある見方で、二十二番札所・平等寺(新野町)の本堂から眺めた前の連山は仏さんのありがたい寝姿に見立てられるというのは有名である。



 さて、この「日の峰連山」、ワイは「妊婦の寝姿」にみえた。皆さんはどう見えますか?左が当然頭でそれからくびれて胸になり、腹に向かうとプックリ膨れてまさに妊婦のお腹、それからなおも右に行くと、膨れた腹から下り、また少し盛り上がりがあって、あとは足へと続いていく。


 この少し盛り上がりの部分には、ちょっと上の写真ではわかりにくいですが、ここには「日の峰神社」があります。拡大したのが左の写真です。これだと神社の形がわかるでしょう。この連山が「妊婦の寝姿」とすると、この少し盛り上がった部分はどこに相当するだろうと考えた。うぅぅん、これは「恥丘」じゃ、皆さん恥丘ってわかりますか。解剖学的説明は省きますが性器の上、おなかの下、少し盛り上がっている部分です(丘の発想かな)早い話、お毛々(陰毛)が生えてるところ。なんで恥丘ちゅうかって?それは男女が(正常位で)つるんだとき、ぴったりと両者の恥丘がくっつきますねぇ。あぁら恥ずかし!じゃから恥ずかしの丘!それでは恥丘にくっついたこの神社は何、オデキ?いえいえ、妊婦だから安産に効くように恥丘にお灸をすえるため、モグサを置いているんですよ。なるほど、理屈は通ってるわな。(いったいいつの話、お灸って、明治・大正時代ならならありだけど)


 その灸のモグサではないけれど、あついあつい、いいながらも暦は秋、そして明日の夜は、「仲秋の名月」、天気予報で見ると明日の夜は晴れ、いい月が見られそうだ。徳島の月の名所っちゅうたら、どこかいなぁ、松茂に「恥丘海岸」(はずかしヶ丘海岸)、いやちごうた、「月見ヶ丘海岸」がありますがな。無理に引っ付けてダジャレんでも、室蘭に「恥丘岬」ってあります。ホントは「地球岬」って書くんだけどね。三方が海だから名月もよくみられると思いますが、徳島からは遠いわな。

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