2024年9月24日火曜日

ジジイとAI その1 理解は遅々として進まず

  老後の教養として去年くらいから、おベンキョしょ、と思っているテーマは二つ。一つは「エントロピー」で、もう一つは「AI」である。五月くらいまではエントロピー関連の本を読んで勉強していた。まぁ、これが理解できたかというと怪しいものである。しかし、いつまでもエントロピーばっか勉強はできないので、夏くらいからは「AI」関連の本を読んで勉強している。

 じゃけんど、最初に借りた本が難しかった。「AI」を知る基礎として機械学習の原理「AI」の基礎原理じゃわな)これにはディープラーニング(深層学習)が含まれるようだが、それから始めたら、これ、基礎っちゅうたら普通は易しいもんかと思うが、何ぃがぁ~~~、ドえらく難しい。「高校数学でわかるディープラーニング(機械学習)」というサブタイトルの本を読んだが、難かしゅうてわからん、機械学習とは何ぞや、というのを数学を用いて説明しているのだが、はっきり言ってチンブンカンブン。頭がクルクルスットンパァ~である。


 上記の本(高校数学でわかるディープラーニング・機械学習)は図書館で借りていたのでわからないまま返却した。やっぱりこういう本は自分が身銭を切って買って、永久的に手元のおいてモモグリまくらなあかん、と思い、それより易しい機械学習の本はないかと本屋を探したらあった。サブタイトルは「中学数学でわかるAIのエセンス」、うんこれだぁ~!、高校数学でわかるAIの機械学習は、数学が難しゅうてわからなんだから、一段おとして中学の数学を手引きとしたら、まちっと易しいだろうと思い、購入した。左の本である。

 しかし買ったら買ったで「これでいつでもベンキョできるわ」、となぜか安心してしまい、そのうち読もうとおもいつつ、けっこう内容が(中学程度とはいいながら数学的理解を中心に構成されているので)ハードであるから、先延ばし、先延ばしで、読み進まない。確かにザッとみたところ、私でも理解できそうな数学でAIの機械学習を説明しているのだが、現状、まだ身を入れて読み始めていない。

 言い訳のようだが、こういう理数分野からのAIに対するアプロゥチは若いほど効率よく進むと思う。私がもう30年若ければなぁ、と思う。なんしにそう思うか?そのころは私は45前後の歳、なんぞ役立つ資格を取ってこまそ、思うて、理系資格を勉強していた。なんと同時に二つも。一つは電気主任技師(三種)、それと測量士(補)、どちらも複素数や三角関数を含んだ高校の数学が必要である。今から思うと、よ~ほんな小難しい勉強ができたなと自分でも感心する。だからそのころの私の頭だとこのAIに関する勉強もはかどったに違いないと思った次第である。(ちなみに電験は科目合格はしたが全合格はなし、測量士補は合格し登録できた

 その代わりAIにかんするもっとソフトな教養書はよく図書館で借りて読んでいる。もちろん数学が要るような説明はなし、老若を問わず読める教養としてのAIについての本である。これにはいろいろな切り口がある。例えばチャットGPTを世に知らしめたサム・アルトマンはんのインタビュゥに基づくものとか人工頭脳の歴史から説いたもの、また「生成AI]を実際動かして目的にかなう文章や画像を作る作業はどないするか、そのための具体的指示、これはうれしいことにわけのわからんコンピュゥタ言語なんぞ使わんでも自然言語で指示できる。ただしその指示の言葉には細心の注意が必要である。その指示「プロンプト」の例などを説明した本、など、多様な関連本がある。


 こないだ読んだ本で強く心に残ったのが左の本(これもAI関連の教養書だ)。衝撃的なタイトルである、いわく「人類滅亡の2つのシナリオ」、その一つが人が思いもかけぬAIの進化による滅亡、人類滅亡といっても全滅もアリえるが、それより次代の主役がAIとなり、人は従となる、別の言葉で言い換えれば、隷属する存在となる方の公算が大きい、と警告する書である。

 この中で筆者はAIの発展段階を三つに分けている。1⃣ 特化型人工知能、2⃣ 汎用人工知能、3⃣ 人工超知能、である。我々が未来に夢見ている便利なAIは2⃣ 汎用までのAIである。3⃣ の人工超知能になれば、もはやAIの知能の状態、というか何を考え、どのようにそれが自律していくか人類には分からなくなる。そしてそれは自ら進化する、本書では「プログラムを自ら書き換え延々と再帰的自己改善するAI」と説明されている。こうなると人類とAIの差はゴキブリ(こちらが人)と人間の知能の違い以上に隔たってくる。

 確かにコンピュータの発達の歴史をみるとそれらの性能は指数関数的に増大している。そして時とともにそれは加速を増している。コンピュータの発達から生まれたAIは、これから宇宙のビッグバンのような加速的膨張に近い進化を遂げるとしたら、もはや人の手に負えるものではなくなる。この21世紀は「人新世」などと万物を支配する人類の世の始まりといわれていたが、アッという間に人工知能その主役を奪われてしまう。今はまだそんな懸念はないだろうが、遅々とした生物の進化に比べ、AIの進化は数億倍以上速いかもしれない、アルトマンはんはそれを爆発的進化と呼んでいるようだ。人工知能があらゆる面で人を追い抜いた時、何が起きるか?宇宙のビッグバンのような次元の違った大変革が待っているのじゃなかろうか。

 とまぁ、これがこの本を読んだあとの私のザッとした感想である。

 これらの教養書の内容も勉強になるが、字面を読んでいると、カタカナ術語がたくさん出てくる。わけわからんから、一々調べているが、このカタカナ術語の定義を知ることは、いい勉強になる。そりゃそうだ、AIとは何ぞや、と勉強するのに、その説明に現れる「言葉」(AIの術語)を知らねば、それこそお話にも何にもならない。左記の本だと例えばこんなカタカナ術語が出てきている。

 GPT、ソースコード、モジュール、プロトコル、クラウド、インターフェイス、リソース、CPU、などなど。

 さて、こんな調子でどこまで、おベンキョが進むやら・・・

0 件のコメント: