三日前、園瀬川沿いの堤防の道をフラフラ歩いていた。夕陽に照らされたススキの原がすぐ横に見えた。
昔しゃぁ一面のススキの原が広がる原野が多かったが、最近はススキの原であることはそうであるのだが、そのあいだに同じ高さの黄色いセイタカアワダチソウがド厚かましくも多く混じっている。ドあつかましくも、と言ったのは本来これは土着の日本の植物ではなく外来種である。明治末年にはもう侵入していたが、めだってはびこりだしたのは第二次世界大戦以後である。そして昭和~平成~令和と次第に勢力域を広げてきた。これでは、やがてススキの原もなくなるのではないか。一面のススキの「銀の原」は美しい、晩秋のもっとも情緒を感じる風景である。これもやがてなくなっていくのかなぁ
(仕事人シーリーズ「望郷の歌」)
風に揺れるススキの銀の穂をみていると、なぜか頭の中で「♪~ススキの原は銀の色~風が身に染みる~♪」の歌が響いてきた。「これ、なんつうぅ歌やったんやろ、ウェスタン調だが、思い出せない」、ウチに帰ってネットで調べると一発でわかったテレビ「仕事人シリーズ」で今から51年前の昭和48年放映されたその主題歌だった。時代劇なのにウェスタン調とは変わっているが、この一年前「木枯し紋次郎」のテレビが放映され、その主題歌がゆったりしたやはりウェスタン調だった、時代劇の主題歌にしては斬新だったのを覚えている。この「ススキの原は~」の歌も一年前から始まった時代劇の主題歌の斬新さの系譜を継ぐものであろう。
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