2020年8月20日木曜日

どんぶりもん

 ヨンのフドコートにある天麩羅屋に行って「天丼」を注文したら、今日は割引日なので普通天丼の値段で上天丼が注文できますよ、と言われたので今日は上天丼を食べた。たまにヨンに行って昼めし食べる時きゃぁ「きつねうどん+稲荷寿司一つ」か、「天丼」を食べている。(大体500円ちょっとでたべれるから)

 ちなみに普通・天丼は、海老一匹、茄子、南瓜、玉ねぎ、海苔、竹輪の天麩羅がご飯の上にのっている。今日初めて注文した「上天丼」とどないにちゃぁうか?食べる前に観察すると、上の天丼の上に、海老がもう一匹追加、そして新たに烏賊の天麩羅が余計にのっているだけの違いである。下がそう

 値段は天丼が490円(税抜き)、上天丼だと690円だから、海老と烏賊がひんずについているだけで200円高い。

 昔の出前などが盛んだったころは丼もんは店屋物ンの中でも一番安かったものである。だから大切なお客様の時は握り寿司、うな重など注文するが家族内や気心の知れた人などで手間を省くため店屋物ンを注文するときには安くて腹のふくれる丼もんにしたものである。

 だいたい丼もんなんど昔しゃぁ家庭で作る場合にゃぁ、ほとんど残り物の汁かけ飯か、くずものの食材をごった煮にしてそれを飯にぶっかけたのが丼もんとなった、ちょっと良くて残りの汁ぅに卵を落としたぶっかけである。例えばすき焼きの最後の残り汁を飯にかけたのが「肉丼」、八宝菜の残りもん、ひどいときにゃぁ食い残しのラーメンの残り汁を飯にかければ「中華丼」、ほとんどワン公の犬ご飯である。また天麩羅あげて、本体は頂いた後、次の日に衣ばかりの失敗作や、揚げてて形が崩れた半端ものを飯の上にのせて天麩羅汁をかければそれが「天丼」となった。だから天丼は本来そんな上品な食べ物ではない。

 この天丼に類した(?)もっと下作な丼もんもあった。ワイの小ンまいとき家の天麩羅鍋の油はなぜか黒ずんでいた。今から考えると、使った天麩羅油を何度も濾して使いまわしていたから最後にゃぁ黒ずんできたのだった。今だったら何度も使いまわしたりしないだろうが食糧難の大昔しゃぁそうでなかった。ところでこの使いまわしの天麩羅油を濾すとかなり黒ずんだ「天かす」がとれる。この天かすをご飯の上にのせてその上から「汁」(うどん汁でもいいし、みそ汁でもいい)をかければ、天丼もどきゲサク丼の出来上がりである。かなりひどい調理だが、これが結構おいしいのである。いまはこんなげさくな天丼もなかろう。しかしふしぎなものでもう一度子どもの頃に食べたあの黒ずんだ天かす丼を食べたいと思うのである。

 東京の方には天かす丼があるようで「タヌキ丼」と称するようである。

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