2019年12月31日火曜日

地元のお不動さんにお参りしてきた

 約一ヵ月前に建治寺のお不動さん参拝を参拝して以来、県内のあちらこちらにある有名なお不動さんにお参りしてきた。わが地元にもお不動さんがあるがいつでもいけるという容易さから参拝は今まで延ばされてきた。しかし一年の最後の今日、お参りしてきた。

 藤井寺。正面が本堂で左に不動堂、右には大師堂がある。まず御本尊さま、そしてお大師さまを礼拝する。

 そして不動堂へお参りする。お不動様は火炎を背負っていらっしゃる、火生三昧という御祈祷もあるくらい「火」に関係した仏さまだ。ささやかながらロウソクを点し灯明をあげる。いっしょに経本の中の「聖無動尊秘密陀羅尼経」をあげさせていただいた。

 前のブログで光明真言塔のことを紹介したが、ここ藤井寺山門横にも光明真言塔が建っていた。

 中央に光明真言を2537万遍唱えたことが刻まれている。光明真言だけでなく左右には、不動経458万8千遍、(般若)心経21万2720遍唱誦したことが刻まれている。誦持者の名前も刻まれているが一人でこれだけの数を唱誦したとするとのべ時間はとてつもなく膨大になるはずだ。信仰が深く決意も固くなければなかなかできることではない。
 「光明真言」は梵語の呪文の一種で23文字しかなく一番短い。「(聖)不動経」は短いお経だがそれでも112文字ある。そして「般若心経」はこの中では一番長くて266文字である。やはり短いものほど唱誦した数は多くなっている。
 石塔の上に梵語の「種子」一字が刻まれている。帰ってから調べるとやはり「大日如来」の種子で(大日如来を表す種子はいくつかあるがその一つ)「アーンク」と読む。

 それから昨日のブログで密教の瞑想修行の一つ「阿字観」のことについて触れたが、今日図書館で法華経絵巻と華厳経入法界品絵巻を見ていると同じ巻に「阿字義絵巻」というのが入っていた。これは「阿字観」の瞑想行の絵巻である。絵巻の作成年代は平安末だから、古くから「阿字観」行われ、貴族社会で流行っていたようだ。
 下は「阿字義絵巻」の一部、胸の部分(こころの中を表しているのだろう)に「あ」の梵字が浮き出ている。

 こちらは尼御前

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