2023年10月20日金曜日

ブギの女王笠置シズ子の生誕地に行ってきた

  朝ドラの舞台になる地がトレンディな観光地となるのはもう60年も昔からだ。私のもっとも古い記憶に残っている朝ドラは半世紀以上も前の「おはなはん」である。確か高校入学したころ白黒テレビで見た。その舞台は四国の「大洲」だった。その町が朝ドラの効果で、観光地として売り出された。「おはなはん通り」などはその最たるもので(他にもいろいろあるが)、今でも観光パンフレットにはその効果で生み出された観光地が載っている。

 直近の朝ドラでは「らんまん」(今年の前半期)がある。主人公の牧野富太郎のふるさと高知が舞台であった。放映されると同時にその関連場所が有名となり、地元の観光PRもあってかずいぶん観光客が押し寄せたそうである。

 そして現在の朝ドラは「ブギウギ」である。主人公は戦後、ブギウギの女王として一世を風靡したといってもいい笠置シズ子である。初回を見る限り舞台は大阪の銭湯であるが、実は彼女の生まれた地は香川県の相生村(現、東かがわ市)である。朝ドラでも後に出生の地が出てきて、ドラマの重要な地となる。

 この相生村は香川県といっても徳島県の鳴門市に隣接していて、国道を行くと県境のすぐ近く、またJR高徳線の汽車に乗っていくと香川県に入った最初の停車駅「讃岐相生駅」の近くである。そこが笠置シズ子の出生の地・相生村であるから我が徳島県にとってもまるで他所の人のような気がしない。これは私だけの感想ではないようだ。というのも今朝の地元紙の一面のコラムにその出生地について取り上げられていた。わが県人の笠置シズ子の出生地にたいする関心の高さをうかがうことができる。


ということで、本日、その笠置シズ子の故郷に行ってきた。やはり朝ドラを観光の起爆剤にしようとしているのだろう、駅や街角などに笠置シズ子関連の看板やポスターが目立ち、また当地の歴史民俗資料館では「笠置シズ子特別展」をやっていて、それも見てきた。左はその歴史民俗資料館の外観。

 民俗資料などの常設展物は撮影可だが、笠置シズ子の特別展示物は撮影禁止、残念だが仕方ない。下は常設展示室から撮った特別展のようす。展示物を個々に写さないのでぎりぎり撮影可能であった。

 

 下はその特別展のパンフレット(各入館者に配布なので内容はブログにもアップできる)、若い人は笠置シズ子の名前も知らないが、このパンフを読むことによってブギの女王として戦後有名になった彼女の活躍を知ることができる。


JR引田駅にはこのような看板もある。私も横に立って撮影しもらった。


 街中にもこのような看板が立っている

街中にある萬生寺には彼女の名前の刻印された石柱がある。それは彼女が寺の屋根に銅製の樋を寄進したときのものである。上が萬生寺山門、下が山門横にある彼女の名のある寄進記念の石柱、笠置シズ子の名がみえる。



 この町は今までは「引田のひな祭り」で有名だったが、これからは笠置シズ子の生誕の町としての観光が加わる。

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