2024年8月7日水曜日

火炎樹

  昨夜、といってもまだ午後八時前で完全には暮れ切ってはおらず、空全体が暗い水色になっていたころです。私は県立中央病院の、ほとんど車のいなくなった広大な駐車場を目的もなくフラフラ歩いていました。

 すると駐車場の真ん中に暗赤色の不気味な木が立っていたのです。その赤い枝が上に向かってくねくねと曲がっているさまは炎のようでした。すぐ頭には「火炎樹」という言葉が浮かんできました。実際は見たことがないけれども、この木を見て火炎の木をイメージしたのです。近寄ると、それは一本の大きな木を下から赤色灯で全体を照らしているのでした(ライトは数本ありました

 火炎樹というのが真っ先に思い浮かびましたが、ここは大病院の駐車場で病室からもこの暗赤色の木が見えることを思うと、肺の血管の立体解剖模型を逆さまに立てたと見えないこともありませんでした。私の感想としては、ちょっと不気味で奇体(ケッタイ)なものでした。



 後で火炎樹を調べました。この木はほとんど日本では見られない(巨大温室などは別として)そうで、ベトナムやタイ、インドなど熱帯から亜熱帯地域の木だそうで、その地域に行くとよく見られるそうです。下が本物の火炎樹です(ベトナム

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