2024年5月27日月曜日

西行庵と出釈迦寺奥の院

  昨日、西行庵見学と我拝師山にある捨身ヶ嶽禅定・奥の院参拝に行きました。ここはふもとにある出釈迦寺の奥の院ですが、険しい坂を上らねばならないし健脚でも片道40分もかかるので四国巡礼の遍路の多くは、本寺のみの参拝で済ませている。昔はここは札所であったが、険しい山道を上り下りすることが難しいので、その配慮のためか今はふもとの出釈迦寺が札所となり、奥の院まで登れない人のため、出釈迦寺の境内の奥に、我拝師山に向かい合うように下のような遥拝所があり、ここで参拝できる。


 奥の院参拝前に西行庵を尋ねました。歌聖(和歌)ともいわれている西行はんが五色台(同じ讃岐の国)の崇徳上皇の墓を訪ったのは「雨月物語」などでよく知られているが、出釈迦寺のそばに庵をむすんでいたのはあまり知られていない。私が知ったのも去年である。一度行かねばと思っていたが、今回、出釈迦寺の奥の院に参拝するのでよい機会と思い西行庵を見学した。庵はもちろん当時のものではなく近年になって地元の有志が建てたものである。


 西行庵から出釈迦寺の駐車場の横を通り、山道を少しいくと奥の院登り口がある。ここから登り40分と言われている山の参道を行くのだ。

 登り口に参道の鳥観図が掲示してある。


「えろぅ、急坂に描かれとるなぁ、まぁ、これは描くとき垂直方向を引き延ばし、大げさに描いとるんやろ、こんな急坂なんぞあるはずがないわ」、しかし、上ってみてわかった。ホント、(感覚的には)これくらいの急坂のイメージで間違いない。それくらい急坂だった。

 休みも入れて急坂を上ること50分、奥の院の屋根が見えてきた。(左上


 そこからまだ10分、ようやく山門についた。


 本堂に参拝、御本尊は釈迦如来である。


 本堂裏はむき出しの険しい岩山となっている。ここを上っていくと崖の上に出る。そこが幼い空海が仏に身をゆだねるため捨身行を行ったところだ。私はそこまではよ~登らなかった。



動画にまとめました

2 件のコメント:

Teruyuki Arashi さんのコメント...

達成しましたね。おめでとうございます。

yamasan さんのコメント...

>>テルさんへ

 いえいえ達成などとはとんでもない、八十八か所+別院(奥の院)も含めてすべてまわり終えて一応の達成ですよ。

 昨日、私と同年代の福井からきているお遍路さんに会いました。少し話をしたのですが、50日かけて歩き遍路ですべてまわったそうです。しかも今回が三巡目だとか。

 一日の区切り遍路で、歩いた距離も大したことないですが、まだ(二日経っても)筋肉が痛いです。なかなか通し遍路(二か月かけて一気に回る)はできそうにもありません。せいぜい日帰りの区切り遍路を時々やるくらいです。

 テルさんは私よりずっと若いし体力もあるので、機会を見てお遍路されてはどうですか。