2023年7月25日火曜日

真夏でも巡礼古道をポチポチ歩こかな

  連日の猛暑で、歩き巡礼は当分中止している。7月8日に巡礼古道の一つ(福井~アブ~由岐)二十数キロを歩いたのが最後となっている。このときも暑く、流れる汗でパンツ・ズボン・シャツはボトボト、これが夏の歩きの苦労か、と思ったが、このときはまだ本格的な夏の暑さではなかった。今、梅雨が明けてからの猛暑の中、もしまたこの同じ道を歩けといってもとても歩けるものではない。次回は晩夏か初秋になって再開しようかなと思っている。

 とはいえ、歩き遍路の情熱は止みがたく、長距離を歩かなければならない日和佐以南の歩きは(具体的には室戸岬最御崎寺までの遍路)当分置くとしても、森や山を4~7kmほど歩く「巡礼古道のあるき」は真夏でも体調が良ければやろうかなと思っている。

 ここでの歩きの道を私は「巡礼古道」と断っている。これは必ずしもイコール「八十八ヶ所の遍路道」ではない。中世の四国では信仰のための辺地まわりの旅があり、海岸の磯伝い、山の杣道など、道らしい道のないところを辺地周りの信仰者は辿ったのである。寺も含め聖地も四国には88ヶ所どころか数えきれぬほどたくさんあり、それらを結ぶ辺地の道はそれこそ蜘蛛の巣のように結ばれていたであろうし、同じ聖所に行くにしても一本だけではなく何本もの別の道があったのである。それが近世になるに従って八十八ヶ所の札所に統合され、また道もその札所参りの一本道に整理され、ほぼ現代の道筋になったのである。しかし大昔の巡礼古道は、今でも主に深い山や辺鄙な海岸を中心に存在しているのである。そんな巡礼古道と推察されるところを歩くのである。

 今県立図書館で江戸時代に書かれた幾つかの四国巡礼記の本を借りて読んでいる。この頃になると今の八十八ヶ所の寺が固定してくるし、巡礼道も主線として一本化されてくるが、それでもこれらの本を読むと今は見捨てられた聖所(寺、神社など)や札所への別の道である古道が確認できる。それらを参考にしながら、巡礼古道をポチポチ歩こうかなと思っている。

1 件のコメント:

Teruyuki Arashi さんのコメント...

巡礼されるんですか?凄いですね。やまさんちでは、お盆はお坊さんを呼んだり、お寺に行ったりするのですか?
今朝も急にお盆お寺に行くと言うので、母と口げんかしました。お金かかるので