2023年2月28日火曜日

小松島まで貫歩(歩き通す)

  貫歩(かんぽ)という言葉は一般的な言葉ではない。もう半世紀以上前に、大学の新入生歓迎コンパの一環だろうか、「夜間かんぽ」というのがあり、新入生でもあった私は、訳のわからんうちに強制的に参加ということになった。「夜間かんぽ」とは、宵のうちにある地点までは列車で行き、そこからみんなが一斉に、途中からは三々五々にバラけながら、夜通し歩き通して夜明け前に目的地である大学構内にある学生食堂に着くというものである。その時は「かんぽ」とはどういう字か意識しなかったがたぶん「貫歩」という言葉から来ていると思う。

 年によって出発地は違っていたが行きは列車なので、だいたい徳島線沿いの駅か牟岐線沿いの駅であった。私が参加した年は、牛島駅集合で、そこから少し北へ向かい吉野川の南岸土手の道を夜通し徳島の常三島まで歩くのである。日付は正確には忘れたが春の遅い頃であった。まだ入って間もない新入生同士だったが、一晩中歩くのであるから、何人かで群れて歩いているとけっこう話が弾む、ポータブルラヂヲを持ってきていて流している学生もいるから、流れる音楽に聴き入ったり、音楽についての話題などでも盛り上がり、親密さも増すというものだ。女子も参加オーケィだったが、いたよ~な、いなかったよ~な、はて?少なくともワイの歩く周りでは見た記憶はない。深夜の土手の道で男子学生同士だけであったが、それでもウキウキと楽しかった。参加するまでは、えぇ~一晩中あるくのぉ~ 、と不満タラタラだったが、終わってみるといい青春の思い出として今も心に刻まれている

 さぁそれから半世紀以上たった今日!72歳のジジイが貫歩をやった。学生時とは違い、昼間、そして一人歩きである。文化の森駅から小松島までひたすら歩いた。学生時の牛島~徳島常三島よりは距離は短いが、なんせ70過ぎのジジイなのでそこはこらえてもらうとして、今日のブログはジジイ貫歩である。ブログにするにあたっては、なにぶん途中で撮った写真が多く普通にテキストに貼りつけるとブログの容量を超えそうなので、今日は各地点の写真を「スライドショー」にしました。よかったらご覧ください。(なお、このスライドの中に「鵜」ではないかと指摘した鳥がいます。見たところ成鳥ではなく、鵜の子どもと見ましたが、違っていたらごめんなさい、野鳥はあまり詳しくないのです。でもこの園瀬川では、潜水する鳥がたくさんいます、鵜の仲間とは思うのですが

4 件のコメント:

carlos さんのコメント...

やまさん、すごいなあ。
健脚じゃ!
動画もとても良かった。
どこの景色も見たことある。
なつかしい。
ほとんど変わっとらん。
小松島港あたりは、かつての盛況の夢のあとみたいで、しみじみと時の流れを感じた。ありがとう、いい映像だ。

yamasan さんのコメント...

カルロスさんへ

 昨日は予報で気温も上がり穏やかな春の陽気となると聞いていたので、歩こうと決意していましたが、じつのところ、文化の森から法花~北山~弁天山までいってそこから地蔵橋駅まで(それでも私には歩くにはキツイかなと思っていた)との心づもりでした。
 しかし弁天山辺りまでいっても全然苦にならず、気分がいいし、益々春らしい暖かさや明るさになってきたので、いっそ、小松島の海まで歩きを続けることにしました。
 今日も春らしく、昨日よりも気温が上がりそうですが、さすが歳を考えて今日は遠出はしません。寺参りでもしようかな、明日は病院予約日で午前中潰れます。まぁ暇だからいいですが。

Teruyuki Arashi さんのコメント...

お元気ですね! 流石です!

yamasan さんのコメント...

>>テルさんへ

 久しぶりですね、コメントをいただけるということは、まぁ元気にやっている印だと受け止めています。歩きの途中、地蔵橋駅の西の方の農道を通ったのですが、「そういえば、テルさんの家このちかくや、どうしてるかなぁ」と、思い出しました。

 仕事に、あらゆるモノの物価高で何かと大変ですね。でもテルさんより、私のほうがもっと大変、でもなんとかこのように生きてます。また春日和の日、暇だったらお話聞かせてください。