2020年12月21日月曜日

冬至に摩崖仏をお参りする

  今日は12月21日、冬至である。昼の(日が出ている)時間が最も短くなる。冬至の時刻も細かくわかっている。本日の19:02である。なんでこんな細かく時分までわかるのか?この時刻の意味は地球の公転軌道の起点(春分点)からちょうど270°の点を地軸の中心が通過する瞬間である。この瞬間はおおむね12月21日だが22日になることもある。

 正午ごろ田舎道を歩いていたが、太陽南中時にもかかわらず、私の影がこんなに伸びきっている。昼が最も短いばかりでなく、南中時の太陽高度ももっとも低くなる。日の光も弱いため、気温が低いこともあって背中に日をいっぱい浴びても全然ぬくもらない。


 この田舎道をあるいて山川町山崎の摩崖仏まで参拝してきた。この山の中腹に露出している自然石に江戸中期ころ「大日如来」「不動明王」「弘法大師」の三体の摩崖仏が彫られていて古くから人々の信仰を集めている。


 今日お参りしたのは今日が冬至ということまあるが、ちょうど一年まえの今頃、この山川町山崎の摩崖仏をお参りに行ったことを思い出して運動がてら参拝してきた。

 この摩崖仏は江戸中期に掘られたものであるが、ずっと古くから、おそらく古代から祭祀、礼拝の場としての聖地だったと考えられる。まず、この摩崖仏の彫られている山腹に露出している岩だが、これは古代の聖地の「磐座」であろう。その祭祀伝統の上に真言密教がかぶさり江戸時代になって三体の摩崖仏が彫られたのであろう。

 この磐座の後方にある「石殿」と言われる、石板で囲まれた粗末な祠のようなものが最も古い社形式であるといわれている。


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