2024年7月25日木曜日

おもひで

  この一週間いろいろあった。ありすぎて実のところ一週間たったという実感もない。ずいぶん長くもあり、日が前後する混乱もある。

 今となっては何もできない。呼んでも帰らぬ過去を振り返り、幽冥を隔てて、思い出に浸り、慰撫するのみである。

70年前、妹とともに、徳島城公園石垣前で、幼き時の妹、私、父、三人のほんつかの間のしあわせ、しばらくすると妹は遠くへ養女に行った。撮影者は父。


30年前、父親をなくした甥、だっこする私、今見ると父性をくすぐるような写真だが、父親代わりにはならなかった。同じ九州旅行での別府、長崎での父、妹、私の楽しい思い出、撮影者はわれわれの父。



やはり30年前の、上の写真の少し前、何年間も全国を放浪して落ち着かなかった私に、喫茶店を開くから一緒に手伝ってといわれた。かってに喫茶店のマスター然とふるまえるとおもっていたが、実のところプーに近い私を妹が養ってくれたようなものだ。なるほど下の写真はその意味で象徴的だ。プー太郎の私に食べ物の皿を渡すのは妹の手だ、正面の哺乳瓶を持っているのは甥、あきれてみているのだろうか。

2 件のコメント:

Teruyuki Arashi さんのコメント...

貴重なお写真を解除有難うございます

yamasan さんのコメント...

思いもかけず逝く人、この歳になればつらい見送りも重なります。諸々のものが移ろい消えていくなかで、写真の二人のバックの石垣だけはほとんど変わっていません。