2023年9月7日木曜日

善根宿、そういえばうちの町にもあったわ、見に行くと・・・

  ワイの住んでる町にも八十八か所の札所が一つ存在する。その寺の近くにはお遍路さんのよく利用する民宿もある。そして近くには善根宿もあったことを思い出した。この歳になって歩き遍路をしようかと思い、遍路民宿とならんで善根宿も宿泊の選択のひとつにかんがえている。そういえばかなり昔、その近くを通った時見学したことを思い出した。その時デジカメで撮影していたと思うので、写真を探すとあった。時期は2011年2月とあるから12年以上前だ。

  12年前の見学の時撮影した善根宿の部屋、下が全景 左の木造小屋が男性用の部屋、そして右が女性用の部屋、宿泊費はいらない。ただ泊まるときには備え付けの利用者ノートに書くようになっていた。水道、トイレもあるし(左端)、コインを入れて使う洗濯機と乾燥機(男性部屋と女性部屋の間にある)も記憶に残っている。


  男性部屋の内部                    女性部屋の内部

  畳も敷かれているし、壁も天井もしっかり作ってあるので、隙間風や雨漏りの心配もないようだ。

 しかし上は12年も前の写真だ、今もやっているか、どうなっているか今日見に行った。すると、まるで犯罪現場のように立ち入り禁止と書いてある黄色のテープで建物を取り巻いている。善根宿はすでに廃されている。老朽化が進んだことが原因だろうか、このような無料の善根宿は建築するときは有志がボランティアで資材や資金、労力をだすが、出来てしまうと、今度は維持管理を誰かがしなければならないが、何年にもわたるとそれは難しくなるのではなかろうか。

 無料のまま続けていると、さらなる善意やボランティアを募らねば維持するのは難しくなる(維持にも金がかかる)。維持管理を怠ったまま推移するといずれ老朽化が進み、このように「危険、立ち入り禁止」となるのだろう。無料の善根宿はありがたいが、存続しつづけるにはいろいろ障害があるのだろう、このありさまをみるとそう考える。

 下は今日撮影した廃された善根宿


2 件のコメント:

Teruyuki Arashi さんのコメント...

無料の宿ですか? まああまり無理せず、ゆっくりと回ったらいかがでしょうか?

yamasan さんのコメント...

>>テルさんへ

 ゆっくり回りますよ、最初は20kmほどの日帰り歩き遍路です。なんどか日帰り遍路を繰り返し、体調も整ったところで高知の海岸への泊り遍路です。だからいつになるかわかりません。おっしゃるとおり慌てませんが、私の寿命が持つかねぇ。