厳島神社の分社がわが徳島県にもある。徳島市内で調べると北沖の洲に厳島神社がある。また市内・方上町にある日本一低い弁天山の頂上(?)にも厳島神社がある。(弁天山の神社については7年前にお参りしてブログにしてあります、ここクリック)
今日はその北沖の洲の厳島神社に行ってきました。
延々吉野川の堤防上の道を自転車で行く。地図で見ると河口近くにある。なかなか河口には達しない。二十分は走っただろうかようやく河口に着いた。
堤防を下り、それらしい場所を探す。これかなという建物がある。しかし神社の目印となる「鳥居」がない。民家のような感じだが入り口に木の立て看板がある。読むと消えかかって読めない文字があるが・・集会所と読める。神社じゃないのかしらん、でも入り口の右を見ると手や口を漱ぎ清める「手水場」がある。やはり神社かな。
道を挟んだ家の庭で自動車の整備をしている人がいたので聞いたら、ここが厳島神社だとのこと。鳥居は昔あったが、建て替えた時、撤去したそうだ。でも鳥居がないって神社らしくない。
玄関のようなところを入ると鰐口(わにぐち)とお賽銭箱がある。後ろは拝殿になるはずだが立て看板にもあったように集会所となっていて、一番奥に分社したご神体がお祀りしてあるようだ。
横から一番奥を見ると確かに厳島神社と掲げてある。
厳島神社の主神は宗像三女神のお一人の市杵島姫神(イチキシマヒメ) しかし中世以降になると前の熊野の神さんと同じで神仏が習合しやはり女性(仏教では天部のお一人)の弁天さんと同一視されるようになる。どちらも海、水に関係する神仏である。
宮島の厳島神社は島にあり、海中の社殿、鳥居であったが、この北沖の洲の厳島神社も海、水に関係あるお神さんとして勧請した場所は、大昔は文字通り沖にある洲の一つでようやく陸化した小島のような所であったのだろう。今は埋め立てられ宅地造成している。ググルマップの鳥観図で見る。
一方、わが地元にもないか調べてみた。わが町は鴨島町、その町内には厳島神社はないが、今は四町村合併して吉野川市になっている。その最西部の山川町・岩津に厳島神社があった。
しかし県西は山ばかりである。海や水に関係ある神さんである厳島神社がまつられているのは違和感がある。地図をもとにググルマップの鳥観図で見ると、地峡のようになっていてその下を吉野川が流れているのがわかる。明治時代以前はこの吉野川を川船が行き来していたのだ。この場所は地峡のようになっておりちょっとした難所である。なるほど船の安全を祈願して厳島神社を勧請したのも頷ける。
ググルのストリトビュで見ると国道とT字に交差する橋のたもとにある。下は崖のようになっていて吉野川が流れている。神社とはいっても祠のようになっている。
拡大すると確かに厳島神社とある。新しく改装されたようだが右に古い祠が見える。
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