文学館は入場料がいるのだけれど今月は関西文化なんたら祭りというので11月2日から18日まで無料となっている。今まで常設展は見ているし、いくら無料といったって同じものを見るのは興味がわかない。しかし11月は特別企画展として『阿波路の山頭火』というテーマで、山頭火の残した日記や俳句、遺品を通して「阿波路の山頭火」を紹介している。放浪の俳人ということで興味を惹かれ無料の期間でもあり今日午後見学に行った。
山頭火の俳句の多くを知らない人でも『分け入っても分け入っても青い山』という自由律俳句の一句は知っている人もいるだろう(高校の現代国語にはまず入っている)、下は山頭火自筆のその句の短冊。
放浪中の山頭火はその日その日の糧を各戸をまわり、あるいは道行く個人の喜捨に頼った。このような行いを『托鉢』というが文字通り金属製の鉢をもって喜捨を受けた。米粒、飯、粥、芋、食べられるものなら何でも。
下の写真の右に見えているのが彼の持ち歩いた「鉄鉢」、また「鉢の子」とも呼んだその托鉢の鉢だ。また左の大きな色紙の直筆、「人生即遍路」も山頭火ならではの悟りの言葉のようにも思われる。
帰り、晩秋の青空と街路樹の紅葉のコントラストが素晴らしかったのでカメラに収めたが、やっぱり青と赤のコントラストの美しさは写しきれなかった。
山頭火についてはまたブログに取り上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿