王子さんの名前の付いた神社はたくさんある。熊野の九十九王子からきている熊野系の王子神社もあるし、また別系統の王子神社もある。先日参拝した石井高原の「王子神社」の御祭神は豊玉毘売(トヨタマヒメ)さんだった。
そして今日、文化の森の、一般に「ねこ神さん」と呼ばれている神社に久しぶりに行った。今まで正式な名前を注意してみていなっかったが、なんと、ここも王子神社とある。
さっそく神社の由来を詳しく読む。
この神社の名称は文字通り神の王子からきている。皇室の原始の神様、天照大神の第三皇子とある。その皇子の名は「天津日子根命」(あまつひこねのみこと) そしてこの神社は昔より天津日子根を略して読んだのだろうか根子神(ねこかみ)と呼ばれていたと書いてある。それでわれわれもいわゆるねこ神さんという名でよんでいるのだ。由来所を読む限り、動物の猫とは読み方が偶然一致しているだけで何の関連もない。しかしいつのころからだろうか、この辺りに猫を放置(捨てる)人が出てきて、いつの間にか根子神(ねこかみ)さんが、境内に猫が多いねこ神さんとなっていった。(※由来書きで第五皇子はなんと熊野の神さんになっている、ここでまた熊野の神さんの別の神格を発見、熊野の神さんいくつの顔を持っているんやろか、この熊野神社は先日、参拝してブログにも書いてる)
そうなると近年、猫は癒しの愛玩動物として人気はうなぎのぼり、由来の根子神(ねこかみ)としてより、猫神さんとしてみんなに知ってもらい参拝者を多く呼ぶほうが神社としてもありがたいのであろう。以前はなかった猫関連の神様を勧請して摂社・末社として奥にお祀りしてある。お松大明神、お玉大明神も猫の神さんだ、さらに供養社もあり、お触り猫までできていた。こうなると名実ともに立派な「猫神」さんとなる。
境内はこのように猫の遊び場があり、参拝者と猫のふれあい、癒しの広場となっている。猫型のバスケットには
中には大きなトラ猫が鎮座まします。
神社の上の山に登ると神社の下を流れる二本の川が見える。左の大きな流れが「園瀬川」、右の細い流れが「星河内川」である。今日は秋晴れのいい天気で遠く紀伊水道まで見渡せる。
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