昨夜、熊野の新宮で「お灯祭」が行われたと、今日の朝刊(読売)に載っていた。女人禁制で大勢の男衆が白装束の特異な格好で大きな松明をもって社殿の石段を駆け降りる勇壮な火祭りである。下は昨夜のその写真である。昔(もう35年ほどにもなるか)中上健次原作の映画『火祭り』をみて熊野新宮にこの祭りがあることは知っていたが2月6日に行われているとは知らなかった。
よく似た時期、やはり大松明を振り回して行う行事に東大寺の「お水取り」がある。正式には修二会というそうだが、お水取りとわれわれ俗称で呼んでいるのになんで火祭りのように大松明を振り回すのか疑問だが、「修二会」はさまざまな儀式から成り立っており、二月堂の舞台で火のついた松明を振り回す「お松明」もその一つであり、俗称で呼んでいるように「お水取り」の儀式もある。こちらは今年は3月の12日の夜行われる。下は二月堂の「お松明」の儀式
子供の頃、ジイチャンバアチャンが「奈良のお水取りがすまなんだら、まだまだ寒い」 と今頃の時期よくいっていたが、冬の温暖化が著しい今日この頃、そんな言い草も使われないだろうな。
なお、このお水取りの「水」のことを「閼伽」(アカ)というがこれは梵語サンスクリット語からきている。サンスクリット語は印欧語の仲間で同族のラテン語では「水」は「アクァ」というからまさに「閼伽」とはよく似た発音で親戚の言葉である。
今日はあったかく体感的には桜が咲く直前のような陽気である。気持ちの良い天気なので午後少し遠出をした。行ったのは大神子海岸で浜から磯までの遊歩道を散策した。
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