人として生まれた以上は、何かでナンバーワンになりたいと思うのは人情である。でも、能力や自分が作った「作品」で一番になれる人はごく少ない。天才や超絶した名人には努力以上に持って生まれた天賦の才が必要となる。
われら凡夫は如何に努力してもナンバーワンにはなれないのだろうか。
「いえいえ、そうではありません」
「ほれ、ほれ、あの~、ギネスとやらの記録!」
これらの記録は凡人が努力すればナンバーワンになれるものが多い。
しかし、まあ、たいした記録ではない。
「でも、一番は一番。」
とりあえず、肥溜めにでも一日浸かっていれば、たぶんそんなことやった人はいないだろうから、ギネス記録世界一になるんじゃなかろうか。ギネス認定以前に新聞種になり大騒ぎになるかもしれないから有名人に(かなりアホな)もなれる。でも、アンモニアやインドール、スカトールなどの鼻が曲がるような悪臭で一日は無理か。一時間でもギネス記録かも。
まあ、ナンバーワンになりたければ、さがせば何か自分にできることがあるということです。
さあて、ところで、そのナンバーワン、特に自然物などにあると観光の呼び物としてはもってこいです。
透明度日本一の
「摩周湖」
水深の深さ日本一の
「田沢湖」
湖の美しさも相まって観光客が引かれてやってきます。
これと真逆のナンバーワンだったらどうでしょう。
不透明度日本一の湖。日本で一番浅い湖。
他にも考えられます。日本一短い川など。
しかし、この場合、「湖」や「川」が定義されていなければなりません。その上で認定されなければなりませんが、このような「ピンからキリ」のキリの方のナンバーワンはどんぐりの背くらべのように似たものがたくさんあって認定が難しそうです。また下位一位のものは変動が激しい気もします。
だってそうでしょう?一番短い川だの一番小さい湖だの、大雨で順位が入れ替わってしまうでしょう。
しかし、おらがお国では、このような艱難辛苦を乗り越え、見事、キリの方の一位を認定され。観光で売り出しております。
エベレストや富士山ほどは有名でないのは残念ですが、
それは、
「日本一低い山」
今日、また自転車にまたがり行ってまいりました。そして「初登頂」もしてまいりました。
中央の木が盛り上がったような部分が日本一低い山、麓に(大げさな言葉じゃ)
立て看板が、6,1m。国土地理院認定とある。
この地理院認定というのがミソ、なければただの盛り上がった自然地形、せいぜい「丘」で話は終わっている。(手前に見えてるのワイの愛車)
この山、全山(これも大げさな言葉じゃ)厳島神社の御神域。頂上に「弁天社」があり、弁財天を祭る。だからこの山も名称は「弁天山」という。
ここで
「ん?」
弁財天がご神体の社はふつう池の中の島のように水に囲まれた場所に鎮座している。御本社の「厳島神社」は広島の宮島という島にあり、なおかつ拝殿は海の中にある。
でもこの弁天さんは陸の中の山の中。
「おかしいなあ、こんな社もあるんじゃなぁ」
山に登り、パンパン柏手を打ちお参りをすませ、山頂からの景色を眺めると、さっきの疑問が氷解しました。ただし、これは私だけの思い込みかもしれませんが。
木々に隠されて見えにくいかもしれませんが、右の木の間から見えているでしょう。代掻き、あるいは田植えが済んだところで田の代に水が満々とたたえられています。水天(水面に空や地上のものが映る状態)が見えます。
そうなのです。この山のまわりは水田ばかりで今の時期、ちょうど湖に浮かぶ小島のようなのです。(ちょっとオーバーか)
水面に鎮座まします社を見て
「納得!」
せっかくここまで来たから植物園にもいきました。動物園のまだ奥です。
カタカナ名のアチャラの花や植物が多く、日本在来種が少ない気がしました。その中で一番私の関心を引いた草花は
これ「はまなす」。そばへ寄るといい香りがします。徳島の花ではありません。北国の海浜のイメージの花です。
しばらく立ち止まり、北国の旅の思い出に耽りました。
「潮かおる 北の浜辺の砂山の かの浜薔薇(ハマナス)よ 今年も咲けるや」 (石川啄木作)
帰り、方ノ上の農産市で甘夏ミカン4個入りと、チビ琉球芋(りゅうきいも)たくさん入った袋のを買いました。150円と100円でした。
家で食べたらおいしかったです。特にチビりゅうき芋は焼き芋にして(オーブンでOK)食べれば一週間は甘いおやつにできます。
「安い、買イモンやったわ」
1 件のコメント:
相変わらず元気ですね。植物園の裏の山から文化の森公園へ抜ける獣道は好きで何回か挑戦していますが、やまさんは歩いたことありますか?。片道1時間半くらいだったと思います。あまり起伏がなく歩きやすいのですが、季節がら虫がそろそろ多くなりそうです。
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