注目したのはその犬が人間のように喘いでいるのである。
「ゼイゼイ、ハアハア、ゼイゼイ、ハアハア」
税務署で飼われているわけではない。その喘ぎの一人前のリアルさに思わずじっと見つめました。
犬にも横目でチラと見られながらすれ違いました。
喘いでいるといっても、切迫した発作ではなく、息をするついでに、ゼハゼハ、いっているようなおざなりさを感じました。
たぶん老犬なんでしょう。
わたしも喘いだり、唸ったりして体が楽になるなら、何ぼでも息するついでに、やりますわ。
帰り着いた。今日はあまり暑さを感じないが、そのかわり、腹が減ってきた。端午の節句というので柏餅を買ってあったので、2つ平らげる。夜遅く食べるのはよくないのはわかっているが、辛抱でけへん。
柏餅とはいえ、我が郷土の柏餅は厳密に言えば柏の木の葉ではない。こちらでは「サルトリイバラ」という木の葉を使う。
柏はブナ、楢、ハンノキ、楡、などと同じ落葉広葉樹(ブナ林)帯の主な樹種である。そのためその樹林帯である東日本は本物の「柏の葉」を使うが、我らの地方は照葉樹林帯である。深山には柏はあるがそれよりは里山に多い「サルトリイバラ」の葉の方が手に入れやすい。どちらも餅を包むのによい大きさを持っている。
柏の葉
サルトリイバラ
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