近くの図書館へ本を返しに行ったら、昔の映画館のポスター展をやっていたので見た。
昭和30年代、映画全盛の時代のポスターである。
ポスターは極彩色であるが、この時代、人気の映画以外は邦画はほとんど白黒フィルムであった。
カラーの映画は、この時代、とても贅沢で、それだけで「呼び物としての目玉」になりうるものであった。
そして、カラー映画は特にポスターに次のように
わかるでしょうか?中心近くに『総天然色』と断ってあります。
これが入ると楽しみ倍加のカラー映画でした。
カラーは「天然色」と称したんです。じゃあ、天然色の前の接頭語の「総」って何?と聞かれそうですが、カラーフィルムが贅沢だったこの時代、盛り上がりの場面だけ、パッとカラーになる映画もありました。「一部天然色」、パートカラーです。
懐かしい!この映画。小学校の時の大人気シリーズ映画でした。
この映画に胸躍らせた小学生は今、私と同じ60歳以上のおじいちゃん。
今、このポスターが貼られていた昭和30年代の全盛時代の映画館で現役残っているのは、わが県では貞光の映画館のみ、全国的にも非常に少ない。
本ブログの4月15・16日にこの映画館のことを取り上げています。
ざっと50本ぐらいの映画のポスターですが、それぞれの映画の主演者の名前を見ると、ほとんどの人はすでに鬼籍に。時代を感じます。
この中の青春映画のポスターを見ると、ヒーロー長門裕之、ヒロイン南田洋子とある。後、夫婦となり数日前に亡くなった人である。
しかし、往年の映画スターはある意味年を取らない。フィルムが残る限り、銀幕の中の姿は青春の輝きに満ちている。
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