2011年5月2日月曜日

弥生のみそか

 秋ごろのブログで黄砂の襲来について書いたが、今日、我が地方に黄砂がやってきた。黄砂は春の風物詩となっているようで春の季語でもある。ということは今日の黄砂が本格的な黄砂である。
 
 空が澄む秋には黄砂はほとんどなかったみたいだが、近年のアチャラの国の自然破壊の影響か、それとも異常気象か、春以外にも起こっており、これからも季節外れの黄砂現象が頻発するかもしれない。
 黄砂とはいっているが、砂というような大きさではなく微粒子に近い、窓ガラスやフロントガラスにくっついたのを観察するとわかるが天花粉(ほれ、カタカナの名前わっせた、赤ん坊の尻にパタパタする白い粉)のように細かい細かい粒子である。黄砂というより黄塵といった方がよい。
 いつもならはるか向こうに阿讃山脈が見えるが今日は黄砂で霞んで見えない。

 今日は旧暦の弥生の晦日(みそか)、明日からは卯月となる。月暦では本日が春の最終日となり、そして今日は八十八夜でもある。季節は初夏へと移っていく。
 
 弥生の晦日に日光に到着した芭蕉は、翌、卯月朔日に日光山へ参拝する。

 あらたふと 青葉若葉の 日の光 

 桜もすっかり青葉となり、午後の強い光の中、その木の下道を木漏れ日を受けながら通るのは気持ちよい。

 

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