しばらくぶりの投稿です。暑さに責められるのが終わった、野外に出向くのにちょうどよい季節到来と思ったのもつかの間、朝晩急に寒さを感じだした。高齢者になると暑さ寒さに対して適応する範囲が狭まるというのを身をもって実感している今日この頃である。
菊人形
我が郷土は私が小ンまいときから、秋は鴨島大菊人形が開かれる町として近隣に鳴り響いていた。昭和30年代初めの頃は、会場も広く、中には多くの菊人形の展示室、舞台、電気仕掛けの菊人形の展示まであり、また遊具もあり、子どもにとっては遊園地のようなイメージがあって、ちょっとしたアミューズメントパークであった。昔の私の家の近所だったということもあって、鳴り響いてくる音楽や、菊人形に行きかう大勢の人たちを毎日見たものである。入場料はいるが、近所の子供ということもあって切符のもぎりの人と顔見知りになり、よくタダではめてもらって、中でよく遊んだものである。(左の写真は大火前の菊人形展示会場・有楽座の入り口)
その嚆矢を辿ると大正時代からというから100年の伝統のある行事となっている。ただ、昭和35年の冬、大火で延焼して、建物もすべて焼け落ち、その後は、うんと縮小して開催せざるを得なくなり、また会場も変わり、それに伴い昔日の「鴨島大菊人形」の盛況は今は見る影もなくなってしまった。
今は市役所前広場で聞く同好会の人の作った鉢植え展示と、数場面の、今年のNHK大河ドラマの菊人形のシーン展示だけとなっている。これも年々ショボクなっており、今年見た感じでは、先行きの開催もどうなることやらと心配になる。
