2012年4月20日金曜日

メリケン流行歌小史学習ノート 8頁

 50年代から音楽の表舞台に出てきたリズム&ロックやロックンロールがジャズ離れをした若者の心をとらえ始めるようになる。
 そのあとを受けて60年代は若者の文化が大きく変わる時期である。ビート族、ファンキー・ブーム、黒人解放の激しい波、ウッドストックに象徴されるヒッピー反戦運動である。これに大手のレコード産業も歩調を合わせるようになる。

1、ジャズとサンバの融合 

 60年代初頭に、ブラジルのニュー・ミュージュックであるボサ・ノーヴァがアメリカに入ってくる。クール・テナーの大物スタン・ゲッツはいち早くボサ・ノーヴァをとりあげ、爆発的ヒットを生み出す。

「Desafinado」
「The Girl From Ipanema」 

2、4ビートを脱したミュージシャンやグループの台頭  

 ロックが主流に見える音楽界においても、根底にジャズへの憧憬を持っているロック・ミュージシャンは少なくなく、ロックの雰囲気に違和感のないジャズ的な要素を取り入れたり、8ビート系のジャズが若者に支持され始めた。

「Memphis Underground」
「You Don't Know What Love Is」

「Maiden Voyage」
「Chameleon」

「Stuff Like That」
「Peter Gunn」

3.モダン・ジャズ・ルネサンス
 
 コルトレーンとマイルスが世を去り、それ以後のジャズ界はヒーロー不在の時代になる。
 そのヒーロー不在のジャズ界に風雲児のごとく出現し、ロックやフュージョン、ポップ・ミュージックにその座を奪われたジャズ・シーンに正当なアコースティック・ジャズの魅力を再認識させ、ジャズ復活の道筋をつくったのが、ニューオーリンズ出身のウイントン・マルサリスである。

 現在「ジャズ」はクラッシック音楽と同様に多様な形で共存しており、それぞれのミュージシャンも自己の音楽アイデンティティに目覚め、グローバルな環境の中で新しいサウンドを求め続けているといえる。

「Autumn Leaves」
「Basin Street Blues」


今回でジャズは終わります。次回からはロックの小史になります。

3 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

モダン・ジャズに入って終わりですか?残念ですが、ここからは多種多様で分類出来ないというか多すぎるという事でしょうかね?
 そしてついにロックに入るようですが、振り返ってみると人類がアフリカから発祥したのと同じように、ジャズも黒人から発生したような感じですね。讃美歌を作った白人がお株を奪われ、ジャズになっても同じような結末を迎えているように思います。
 しかし、ロックは違いまんな!黒人がロックするとファンクになったりブラコンやブルースになったりしますもんね。まあ、どのような展開になるか楽しみです。ヽ(^。^)ノ

yamasan さんのコメント...

そうなんです。もう多種多様、枝葉も多くてどうにもなりません。テキストも最新のは評価も定まらないのか、遠慮して書いてないみたいでずらずらアーティストの名前を挙げているだけです。

 しんさまズバリ聞きます、しんさまにとってロックの精神とはなんですか。言葉にはできませんか。
 ロックとは・・・そういえば小学校の時、近所の大分限者の家の内にロックという名の黒のスパニエル犬がいました。

Unknown さんのコメント...

ズバリいいます!ロックとは7の一つ手前です。(^o^)666